ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

秋霜(葉室麟)

2021年04月13日 | 時代劇はミステリー

葉室麟の「秋霜」を読んだ。

羽根藩が舞台の「蜩の記」から、羽根藩シリーズが
「潮鳴り」「春雷」と続き、この「秋霜」は、4作目だから、
二つ、飛ばしてしまったことになる。

といっても、おそらく、単独で読んでも、十分、読み応えの
ある作品と言えると思う。

欅屋敷という館は、何となく、記憶があったが、そこで、
暮らす孤児たちと前家老、多門隼人の元妻、楓及び、
大阪からやってきた謎の男、小平太の物語だ。

葉室麟の特徴は、子供たちの描写が、とても、うまくて、
感動をさそうのだが、今回も、たくさんの子供たちが出てくる。

また、重厚な人間ドラマであるのだが、ちゃんと、時代劇の
お約束ともいえる、剣劇も出てくるのだから、

文句のつけようもない。

小平太は、何と、帯刀せず、木刀を替わりにもっているのだ。
竹光であれば、まったく、見た目だけだが、木刀となると違う。
頭に振り下ろせば、十分、致死力もあるのだ。

しかし、刀と競り合えば、その重さと、刃によって、軽い木刀など、
吹き飛ばされるか、切り落とされてしまう可能性もある。

しかし、小平太の木刀は、おどろくことに.....

ここは、少し、ネタばらしにならないようにしておこう。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« BLACK SUNDAY(THOMAS HARRRIS) | トップ | 流れは、いつか海へと(ウオ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

時代劇はミステリー」カテゴリの最新記事