★考えなくてはならない大切なことを書きます。料理の話ではありません。★
東日本大震災で発生した福島第一原発内部のメルトダウン事故。このblogでも、拙いながらも、折々に解析し、風評被害を除く一助にありたいと願ってきました。
コロナ・ウイルス感染症同様、『正しく怖れて対処する』ことが必要だから、です。
ここ一週間、政治の動きが激しく報道されています。12年間、保存されてきた『汚染水の海洋廃棄』が始まるとの報道です。
12年間、風評被害と闘ってきた漁業者は、どんなに口惜しく悲しいでしょう。それでも、補償出来るのは国だから、諦めざるを得ない、胸のうちを思うと、言葉がありません。
こんなことをしたら、また、福島の魚は汚染される!と、不安になる方が多いでしょう。
だから今!報道には、正しく、言葉を使って欲しいと願います。
排水されるのは『汚染水ではありません』!排水されるのは『処理方法が、安全基準を満たす処理水』です。
それが『ALPS処理水』です。アルプスと発音されますが、これは多核種除去装置の略称です。この装置を通すことで、トリチウム以外の放射性物質は、環境放出の規制基準以下に、浄化されることが、科学的に立証されています。
トリチウムに関しては、海洋に放出することで、自然環境にある濃度を上昇させないことも、また、立証されています。
これらの一連の手法に関して、国際原子力機関(IAEA)が、正しさを認証しています。
本来、放射性物質は自然界に存在しているのです。濃縮した形で出会わなければ、人間や生物に、直接的な被害を与えてきませんでした。
これらの情報は、皆さんが検索先を正しく選べば、すべて公開されています。
どうぞ、皆さん。『処理方法が、安全基準を満たすALPS処理水を、排水する』という言葉を使ってください。
現在の科学水準の努力を、よく見てください。燃料デブリを回収し、人間の管理下におく40年余の過程の、いま、12年目です。
試行錯誤の日々でしょう。でも、原発を選んだ、すべての人類の責任です。
皆さん。風評被害の側にたたず、『処理方法が、安全基準を満たすALPS処理水を、排水する』という言葉を、使ってください。私には利益相反はありません。これは科学です。
2023年8月22日、過労死予備群 記。