昼食の締めくくりに『一杯』を所望する。
どんな気持ちか、甘さや香りは?と尋ねられる、心地よさ。
『夏の昼下がり、甘い香り、されど甘いものは頂かない、静かな気持ちになるもの』とお願いする。
シェイクする音は少し。静かに大切にグラスを扱う気配がして。
揺れる水面は溶け合わず。海原に白い雲が僅かにかかる。桃の華やかな香りがして。口に含めば、グレープフルーツの青苦さが心地よい。
あぁ、南の海だ…と、私が思った時に、『THE Oceanとつけました』とはにかむ笑顔。
記憶の中の懐かしい場所、ベルベディア・ラウンジから、風が吹いてくるように思った。かつてシェラトンにあった大人に振る舞う場所(微笑)。
そうか、その場所はなくなっても、人がその空間を魅せてくれることはあるのだ。いや、人が居て、空間は完成するのだ。
気付けば胸の奥に灯りが点る。やはり、食は時を遡るパスポート。
▪️R、GATE-HOTEL雷門13F、台東区雷門二丁目
。。。耽美的な文章に驚かれたことと思います。四年ぶりの花火、コロナ禍に会えなかった方々との再会、自分の心のうちを覗き込むような時間を過ごしてきました。この半年の激動の時間と、この日の違い。この記憶もまたワタクシです。
さぁ、ここからは、いつものblogに戻ります!(ニッコリ)
二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。
にほんブログ村 今日食べたもの