★飛び込み記事です★
■肉団子の黒酢餡
■肉団子の黒酢餡
食事のはじめのころに、シェフが尋ねてくれました。フワフワの肉団子にしますか? 食感のしっかりした揚げ団子にしますか?と。
あ、嬉しい!
上海によく在る、揚げ団子にしてもらうの、お願いしておきました。
キタキタ!(ニッコリ)
うんうん、大きさ、伝わるでしょうか?
三口サイズのおっきさ、である理由は……きっと、噛む楽しさのため、だと思うのです(ニッコリ)。
餡が唇にトロッとふれて。
アムッ、と噛むと、ザクッと弾く食感があって。口の中に拡がる、じゅんわりお肉の旨味。柔らかい質感のお肉が、ほろっと満たす。
かじりかけの肉団子を、一度、お皿に戻して。箸もおいて、ゆっくり咀嚼します。
うん! 肉肉しいっ!(笑)
噛むこと、咀嚼すること、鼻にぬける香りの深さ、肉の甘み。全てが楽しく、美味しいねって、いいたくなります(微笑)。
楽しむごとに、記憶の扉が開きます(微笑)。
私の母は、蒸した肉団子の甘酢餡かけを、得意料理の一つにしていました。三十年前、私がはじめて上海にいった時に、平和飯店で揚げ肉団子を食して、まるで違う料理だっと驚いたことを、懐かしく思い出しました。
初めてのイタリア。街で一番老舗の店のポルペッティーニを食べた時。トマトとチーズの風味よりも、驚かされたのは、ザクッ&ジュワッの肉団子の質感でした。懐かしい!
梁シェフに、ポルペッティーニの話をすると。「世界中で、挽き肉を美味しくしようって頑張ったんですね」と、ニコニコしてくれました。
うんうん、その通りです。
あぁ、ここまでの今日の昼食は、梁シェフの工夫と手仕事が詰まっている♪ って、しみじみしました。
永崎から空輸されるお魚や、目を剥く(笑)食材ではなくて、街のお店にありそうな品書きが、実に見事に化けていて。深く楽しむ滋味なのです。おうちの料理のような優しさがあるけど、本気のプロの仕事でした。やるな!(ニッコリ)