過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

平安時代食の工夫に胸打たれる(後編)

2024-12-16 12:05:00 | 日いづる国の伝統食
★飛び込み記事です★


▪️堅果類(くり、松の実、くるみ)
写真手前。まさにドライフルーツ!(笑)
[学び]
古くから貯蔵食とされていた、ナッツ類は、平安時代には、ドライフルーツはデザート扱いとして、供されるようになったとのこと。

▪️唐菓子(からがし)
写真奥。非常に堅い、捻り棒のような素朴な粉風味(笑)の揚げ菓子でした。
[学び]
スナック感覚の王朝ケーキ、遣唐使が持ち帰った調理の一つ。8種類の唐菓子と、14種類の果餅が記録に残る、とのこと。


▪️強飯(こわいい)
写真左下、手前。いただいたのは、お赤飯というか、小豆のおこわでした。豆の甘さがある、素朴なおこわが、高く筒盛りにされていました。
[学び]
強飯はおこわのことで、当時の宮中での正餐に供されているもの。さらに改まった席では、『高盛(たかもり)』が習慣とされていたそう。



▪️汁物(あつもの)
写真右手前。

▪️白酒(食前酒)、かわらけにて
写真右手前。お雛様の日の子供にすすめる白酒に同じ、素朴な品でした。このかわらけ(手捻りの土のさかづき)はお土産にくださいました。
[学び]
平安時代初期には、今に繋がる酒造のレシピが起こされていたことが、延喜式に書かれています。

▪️米酢
写真右奥、一番右の白濁した液体。
弥生〜古墳時代には、すでに中国から、管理発酵・醸造技術が伝わっていたことが、史実に残されています。
平安時代には、上流階級のみに、薬や調味料として、使われていた記録が残ります。

食の素材の味が強く、塩、醤、米酢を後で合わせる食前は、豊かで、滋養に満ちていました。奥州藤原氏の祝膳は見事でした。
▪️平安時代食。えさし藤原の郷にて、2024年10月に体験。


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