トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

烏はお利口

2009-06-27 | 小人閑居して憮然

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『哀れかな巣箱のカラも昼に消え』

 設置した巣箱が風雨にさらされて色も変わった頃になって、ようやく営巣してくれた。警戒しつつ虫を運びいれ糞を持ち出す。見て見ぬ振りをして楽しんでいたのだが、気がついたときには遅かった。

 巣立ちには早いのに親鳥の姿がきえてしまったのだ。「やられた!」と思い巣箱の中をのぞくと孵化しなかった卵が一個だけ残っていた。巣箱には新しい傷がいくつもあった。

 これは全くの不手際だった。止め具をつけなかったのだ。本当に後の祭りになってしまった。M氏夫妻が植樹する前の草原に手慰みに植えたスイカも「ネットをかけよう」と話をしている間にすべて穴を空けられた。

 空から見張られているのでは勝ち目がないが、こういう類には大変お利口を発揮する。新聞に「鵜飼献金」のニュースが盛んだが、この場合「烏飼献金」がより正しい。彼等もカラスの一種なのだろうか。

 今日は黒い生物に縁があった。蝶々などは「カラス」がつく種もあるが、トンボはどうして「カラストンボ」と言わないのか、今夜は眠れなくい。

「黒い花びら」は「水なんとか」という歌手の歌だが「黒い花は黒い花びら」と歌ったのは西田佐知子だったか。ラジオの時代の遠い昔を思い出した。