昼飯を何処で食べようかと思ったが、至近の泥水地の半割り丸太に腰掛けて食べた。溝に渡した半割りなのだが横になるには丁度良い。
ムギワラ帽子を顔に被せ、食後の休息をしていると様々な鳴き声が聞こえてくる。周囲360度はシュレーゲルアオガエルの鳴き声、少し離れてウグイスのさえずり、かすかに聞こえるのはシジュウカラのおしゃべり、時折はコゲラやアマガエルの声も届く。
さすがに虫の音はなかったが、改めて耳の方向探知力が精緻なのを知ることとなった。カエルの鳴き声などは個体別に周囲に並んでいる順序が判るのだ。聞くともなしに聞いていても、眠くなるどころか耳を澄ましてしまい、昼寝にはならなかった。