トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

林床破壊

2012-04-27 | 小人閑居して憮然

Photo_5  毎年の事だから驚きもしないけれど、眉間に縦シワがでる。竹林の林床は軒並み削られ、ようやく緑が萌えた林床が再び禿げてしまった。

 いわずと知れた「タケノコの探り掘り」の結果だ。2月頃から連日10人以上が入り込んでタケノコ探しをする。3ヶ月もすると林床の表土の大部分は削られている。

 竹林と接する遊歩道も、直近から植生が失われ林内へ続く。当初は多くあったコクランなどは全滅してしまったし、種子で増える一年草はともかく、宿根草や多年草は命を維持できない環境になってしまった。

 これは林床だけに限った現象ではなく、国民の生活基盤にも及んでいる事だろう。国土も国家も社会も基盤から病んでいる。

                  野の命数え切れぬや北枕


**何処も同じ春の夕暮れ

2012-04-27 | 性向有毒の翁なれば

 手折らずに野で咲き終えし花とせぬ束ねて帰る花盗人は

 手抜かれて野田で咲き満つ稲は無し濡れ手に粟の税盗人に

 手を抜いて呑んで掻き消し鼻薬握って潰す不都合真実

 手抜きなし野田は荒れ田の放棄田トンネル縦横モグラ様様