トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

トチの実を拾う

2013-10-15 | 今日は真面目に

Photo_3  フイールド内で一本だけ現認できているトチノキへ果実を拾いに行った。樹高は20m近いが、周囲の杉に阻まれて枝を広げられず窮屈に生きている。

 それでも毎年、大小様々な実を20個ほどは落としてくれる。採集した実の大部分はフイールドの子ども達の手に渡るが、充実した実の幾つかは播種して苗木にしてきた。

 枯れ死したのも有り、刈り払い中に蔓草に埋もれていたのを刈り払って失ったものもあるが、樹齢が異なる10数本が健在である。

 この実の何個かは直播したいと思っているけれど、播種に適した場所が少なくなった。大きくなる樹種だけに更に条件が厳しくなる。花はミツバチの食卓に最適ともいわれるが、開花まで数十年を要するので見ることはない。

 蜜源植物が蜜減植物にとって代わられ、蜂の減少による悪影響も取りざたされている今日、公園の蜜源植物「偽明石家」でなく外来種「ニセアカシヤ」を全伐した自治体もあったと聞いたが、それは最適化につながる道なのかどうか、悪手の一つだろう。