泥水地の構造が末期的になってしまった。言わずと知れた猪の掘り起こし被害なのだ。
複数の池が同じ水位なら、統合すれば被害を受ける畦や堤は少なくなる理屈だが、区切らなければならない道理を消滅させられないから「弱った、困った」なのである。
耕作放棄後の浸食で、V字浸食溝が多数出来た棚田跡を整地した結果、大きく段差が出来て、この落差による浸食を軽減する方便として、各々の池の水位を下げつつ水を落している。
その高低差のある水位を保持している堤が崩壊寸前なのだ。右側は、トンボ池への取水升があり下げれない。左の池の外側は崖で、水位を上げると、崩壊しやすくなる。復旧を急がねばならないので、山に入れるのは、また先延ばしになった。