トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ジョウビタキ来る

2013-10-28 | 小父のお隣さん

Photo_2  拠点で展示用の台座を工作していたら、聞きなれた鳴き声がする。キウイの棚をみたらそこにいたのだ。ジョウビタキが。

 カモ類は到着したのかどうか不明だけれど、冬鳥として最初に気が付くのは、どうしてもジョウビタキになる。昼過ぎに自宅に戻ったら、近所でも鳴いていた。

 フイールドと自宅は十数キロ離れているから、かなりの個体数が到着した事をうかがわせる初見だった。真冬になると庭にも来てくれるのだが、今日は立ち寄ってはくれなかった。

 フイールドではジジュウカラが群れで移動するようになって、話でもしているのか、群れが近くに来ると賑やかになる。冬が近いのを実感する時でもある。


水が無い!

2013-10-28 | 水辺環境の保全

Sn3d2545  台風27号で大雨の予報だったから、堤の破壊が酷い泥水地を見回ったら「水が無い!」。さては決壊して向こうの沢に落水か、と確かめに行った。

 少々ホッとしたのは決壊でなく、水が来ていなかっただけだった。「もしや?」と思い、送水管の吐出口まで行ったら、案の定、チョボ水だけしか落ちていない。

 先日の台風でも出水していたので、隣の沢の集水桝までスコップと鍬を持って出かけた。枡の上にあるネットを掃除し、水路を掘り下げて水の流れを戻す。

 送水管の途中の排砂バルブを開けて排砂を行ったが、水量は回復しなかった。今までも、水量に反映するのに1日程度必要な事は有ったので、台風通過後に確認したら回復して一安心だった…が、雨のせいで忌避物質の効果が薄れ、猪による構造破壊が更に進んでしまった。水が無いどころでは済まなく、おっつけ「畦・堤が無い!」になってしまいそう・・・・・。

 百姓している訳ではないけれど、「百姓」と呼ばれてきた意味と実態が、保全活動をしていても垣間見えてくる、と言うより身に降りかかってくる。百姓は農業者ではない「No,業者」なのだ。


マルバチシャの播種

2013-10-28 | 何よりの楽しみ

Photo  兄から日本北限樹の種子をもらった。絶滅危惧種まではいかないにしても珍しい樹種なのだとか…。

 調べてみると天然記念物に指定された地域もあるが、小生が関心を持ったのは「食べられる黄金色の果実」なのだ。手に入った時は、既に過熟し黒くなっていたから、色を見る事も、実を味わう事も出来なかった。

 「種子の発芽率は悪い」と記載されていたので播種してみる事にした。一般に「果肉には発芽抑制物質が含まれる」と言われるのは承知だったので、水の中で果肉を潰しもみ洗い、細かい砂を加えて更にもみ、手のひらの中で歯ブラシでこすり落とした。Photo_2

 経験値の中では「果肉の落ちにくい部類」だった。洗ってびっくりしたのは、その姿で、割ったクルミにそっくり、そのうえ外側は乾燥杏子の色で瑞々しい。

 ほとんど遊びの世界だから、素焼きの平鉢に50粒播種し庭に埋めた。「取り播き」なので来春に発芽するまでは乾燥させられない。埋めておけば冬の乾燥時でも多少は安全だろう。用土は土に腐葉土、カニガラ、貝化石粉末を混ぜ、灌水は「えひめAI」の希釈水である。

Photo_3  発芽するのかしないのか、成長するのかしないのか、結実するのかしないのか、食べることが出来るか出来ないのか、まあ、気の長い楽しみ方ではある。