トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

築くから失う

2013-10-25 | 小人閑居して憮然

Photo  「どうしてここだけ狙うのだっ!」世界に向かって憮然を叫びたい。理由は明確で、一帯の農耕地が柵で採餌できないためだから、叫ぶ方が不明の阿呆である。

 とは言え、毎日崩壊され続ける泥水地やトンボ池の構造を見ると溜息物だ。先日に補修した集水路の堤が、既に水面ギリギリの平坦地になって広がっている。

 ここに植えたクルミなど三本の苗木が跡形もない。周辺を観察しても、小生が維持管理している範囲の荒らされようがダントツなのだ。これを「ストーカー被害」と言わずして何と言おう。それだけ餌にありつけるのだろうが…。

 放ってしまえば荒れ地に戻り、数を増やした水辺の生き物を失ってしまう。その事に義務や責任が伴う訳では無いけれど、お互いの生きている証みたいなものだから、丁稚奉公の気分で仕切り直しが続く。とは言えこの勝負、負けるのは明白なのだから酔狂きまわりない事だし、実態は三途の河原にいる「二度童」への課業に近い。


今日のトンボ

2013-10-25 | 小父のお隣さん

Photo_5  カナムグラが覆った、集草で出来た小山、何か動いている感じが絶えないので寄ってみたら、薄い色のイトトンボが数個体飛び交っている。

 色合いが薄くて、はかないカゲロウのようにも思えたけれど、まぎれも無くイトトンボだった。この種はフイールドで見た事は無く、小生にとっては初見になる。Photo_6

 写真を図鑑と照合したら「オツネントンボ」らしい。腹部の上部の連続模様が特徴的だし、小生でも間違いは少ない種類になるだろう。

 時折、体を弓なりにして、茎に産卵するかのような動作をしていたが、山の上部で、水辺などは無い。単なるストレッチか…。それにしても視認しにくいトンボだった。視点をずらすと、すぐ見失ってしまう。