駐車場脇の小沢に生えたクワ二本を除伐する。大実を付けるけれど数も少なく色も薄く不味い。ヒラタケのホダギと考えて残していたのだが、ヤマザクラや豆桜、百日紅などを覆い始めて生育障害が顕著になってきたので落葉期まで待たず「除伐」した。
これで小沢にも光が入るし、ついでに反対側法面のクサギやウツギなども整理したらすっきりとした。光が届いて風の通る感覚がよみがえるのは気持ちが良い。しかし、相手方の身になれば「気持ちが悪くなった」と思う生き物も居るのだろうが「適地生存」をしてもらうしかない。人間界には通用させられない理屈ではあるけれど。
今日の作業を人間界に当てはめれば「テロ」とも言え、小生が「過激派」「人権蹂躙派」等々のとんでもない輩になるのだろう。
刈り払いの支障になるクヌギの低い枝を切り取っていた時の事、オオスズメバチが3匹ホバリングしていた。
幹に取りついた一匹を、明らかに体格の異なる一匹が追い払って大顎で樹皮を噛み始めた。近くの樹皮にはハエの仲間が群がっているから樹液をとりたいのだろう。
一帯のクヌギ、昨年は初めてドングリが実った。今季はオオスズメバチが吸汁するために幹に取りついている。ようやく付近のクヌギは「成人式」を迎えた事になる。
何時もの事ながら、少ない機会の撮影ほど理由不明のボケになってしまう。今回も接近しつつ8枚撮影したのだが、結局は1枚も鮮明な写真が無かった。この写真は距離にして30㎝ほどだったが「恐ろしくて手が震えた」と思われても反論は出来ないほど情けない映りだ。
名誉のために言及すれば、この時期のオオスズメバチには危険を感じない。ましてや採餌行動等の現場では撮影する事に攻撃性を示すことはまず無いと言ってよい。とは言うものの、刈り払い中に冷汗もんだった事例、乳成分の多い塩飴をなめての作業中、オオスズメバチが口の直近を飛んで離れない。すぐに理解し飴を吐き出し、唾を飲み込み続け口中の清掃をした。攻撃行動ではないが飛び去るまでは気が気でなかった。
それ以来、塩飴は単純な製品を購入している。