トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

意外と大手間だった…

2017-02-27 | 水辺環境の保全
 上の池オーバーフロー部脇の漏水穴、スコップ、土嚢袋などを用意して作業開始した。陥没穴とも言えるほど空洞は広がっていて、結果的には土嚢8袋を要した。
 作業前に確認したら、この漏水浸食の結果、丸太橋の丸太土台も傾いており、予想以上に手間取ってしまった。水平に設置してあったオーバーフロー部の仕切り板も、この浸食で傾き、鳶口やバールなどの移動道具が無くスコップをてこ代わりに使ったから手数が多くなっただけで泣かされた。それでも土嚢8袋を押し込み橋の土台とオーバーフロー部の仕切り板を修正して終了した。

 思い返してみれば、この浸食の発端は水際線に設えた粗朶木の敷き込みにある。これはこの池の世話役、M氏が行った水際の保全行為なのであるけれど、オーバーフロー部の水密構造を破壊する至近まで施工してしまったのが、たぶん発端だと思えるのだ。
 オーバーフロー部の水密構造は水位を安定させるため苦労して完成させた構造だったのに、それを粗朶を敷き詰める時に破壊され、それから漏水がちょくちょく発生していたからである。

 とは言え、池が干上がる前に発見できたので不幸中の幸いであるものの、送水は滞っていないにしても、この沢最大の池の水が消えてしまっては、水生生物被害は計り知れない。
 海域での各地サンゴ礁の白化現象や壊滅が報じられているけれど、里山でサンゴ礁に相当するのは、このような水域なのであるから、さしずめ小生は山護相で、活動ブログは山護抄か…なんちゃって。

  陥没部清掃 ➡  意外と大きい ➡  復旧完了