トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ヒキガエル、ようやく産卵した!

2017-04-10 | 小父のお隣さん
 9日、昼前には雨が上がったがフイールドでの作業は出来ない。雨量もたっぷりだったから水回りに出かけた。谷地一帯ではシュレーゲルアオガエルの大合唱で、その中にタゴガエルの鳴き声も聞こえる。
 水見回りでの確認は、先日に手を入れたトンボ池2の拡幅堤部と分水池に設置した送水パイプの具合が気掛かりだったのだが、とりあえずの支障はなかったので一安心する。池の周囲を巡りながら最上部の上の池まで見回るのだが「それでも」と期待していたヒキガエルの卵塊は無く、隣沢からの送水も順調な事を確かめクレソンを摘まもうと上の池に足を踏み入れ小躍りせんばかりだった。
 
 なんと足元のクレソンにヒキガエルの卵帯が続いているではないか。この位置は南側の尾根に阻まれ周年陽射しが届かず、小生の経験則から池の北側の日差しが届く範囲に産卵していたのが通例だった。
 何故そうしなかったのか理由は不明だが池の中に目を転じると数腹分の卵が確認できた。トンボ池、泥水池とも全く卵は無く、例年に比べれば半分以下の量だけれど一安心した。

 平均より3週間遅れの産卵で量は半減、周囲の桜、ヤマザクラとも開花時期が遅れ、四半世紀ぶりの異常事態で花付きもまばらだったから大枠での異変も在るのだろうけど、今は産卵した事が何よりだ。そんな事で、昼に食べたフキ味噌の焼きおにぎりは格別だった。
 まあ、「一食くらい抜いても構わん」と思うほど気分は高揚したが、人生はすでに黄葉している…。
 
           地上部を引きずる      待望の卵塊