トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

庭にジャコウアゲハ来た!

2017-04-17 | 小父のお隣さん
 天気は下り坂の予報だが空は晴れている。出かけようかと窓の外を見ていたら黒いチョウが飛来した。それだけで「ジャコウアゲハ」と断定する。ケータイ片手に窓を開け止まるのを待ったがついに動きを止めなかった。上下動も激しく落ち着かない飛び方だったから、「産卵したい」というより「偵察に来た」、そんな様子だ。

 庭のウマノスズクサは「葉が出たのか…」と思って偵察ならぬ点検したところ、シュートは30㎝ほど伸ばしている芽もあって、昨季より芽生えの本数が多い。例年、結実するまでには至らず、食い尽くされる事、数回の試練を負うウマノスズクサなのだが、思わぬところから生えてくる。直根で匍匐根、繁殖根は無いだろうにと思うのだが、今年は小生が貴重果実に指定し囲い者にしているイガホウズキの鉢からシュートを出してしまった。
 これでは二者択一は出来ない関係になってしまい二股交際の始まりである。小生的には矜持もけじめも持ち合わせていると思うからミツマタは育成しても四股やら六股やらという器用さは不可能だ。

 なんでジャコウアゲハと親交があるかと言われても招いた訳では無い。ウマノスズクサの花が面白くて庭に移植したので呼び込んでしまったのだ。お蔭様で花を見たのは最初の1年だけで、それ以来食い尽くされる事、数度のシーズンが続いている。もう「寂光、アゲハ!」と言いたいのだが、きっと寂光ががやく地に行っても舞われているのだろう。
 まあ、身体の一部だけ、頭部はだいぶ以前から寂光を放っているからジャコウアゲハにとって我が庭は浄土なのであろうか…。それではおいらは阿弥陀様か、いえいえもったいない駄目駄様でよい。

**想春賦

2017-04-17 | 温故痴新
 服新た花樹ふぶき下に若人ら笑まひのにおひ遙かあの時
       なでしこが花見るごとにをとめらが得笑まひのにおひ思ほゆるかも  大伴家持

 吹きも吹くうそ十八で国紛う永田の畦のうそ吹きの駄花
       もののふの八十娘子らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花     大伴家持

 ムラサキのにほえる森に入る時ぞ人知らぬゆえ我独り占め
       紫草のにほえる妹を憎しあらば人妻ゆゑに我恋ひめやも       大海人皇子

 春の山繁みに咲けるキンランの知られて失せる哀しきものそ
       春の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ      大伴坂上郎女

筒状を裏返す

2017-04-17 | 今日は真面目に
 ミシンで縫い、筒状になった花緒を裏返す道具を頼まれて試作してみた。幅25mmほどで350mmほどの長さを裏返すのは楽ではない。今までどうやっていたかと言うと菜箸で押し込み裏返していたのだ。
 こういう改善は作業者自らが工夫して可能な範疇と思えるのだけれど、現実はそうではないらしい。とは言え創意工夫は嫌いではないから受けて坐して考える。これが苦労の初めでしょうか…。
 ああだこうだは妄想の世界で、実体験が無い中で形にするのはビミョーなところがあり、プロトタイプは挿入具の横幅が広く、送り難くなってお持ち帰り・・・・・・・・。

 その反省を生かして3種類の裏返し棒を作ってみた。作業に適えば1種類で良いのだが、悲しいかな実体験が無い。そのため「3種の仁義」で当たりを待つ作戦にした。
 「仁義」は誤字では無く、まあ、文字通り仁義を通し三者択一にしたためで、それでも固定台は1台で済ませたいから、とりあえず3種固定されるように作って工場に置いてきた。
 試作品をブラッシュアップや別途工夫などするには実務体験が必要なので、結果は後日である。
             固定台        三種の先端部分