



トンボ池への導水管、流路から斜めに敷設してあるので流路側からの浸食が激しい。その上長年の使用で管外周に沿って漏水部が拡大し続け、ついには4か所からダダ漏れ状態になってしまった。今までも1穴2穴程度の時は掘り崩し再度積みなおす事で潰して来たものの、こんな有様では管を外してやり直さねば完治しない。
そうしたとしても設置環境は同じなので「いつか来た道」を辿るだけでしかないから今回、思いきって管路の変更を行った。
流路側から直角に導水管を接続し堤より距離を取ってからエルボで曲げて池に水を入れる算段をした。これで難儀なのは既存の導水管の掘り出しと埋め戻し、新たな導水管を入れる溝の掘削と埋め戻しと、あまり気が進まない土木作業になる。
水辺の維持管理もこれから先、過去の年数を継続できる見込みはないだろうから少しでも最適化を図っておくことが肝要だろうと思っての事。すべては労力でしか補えないのが保全なのだ。
やはり土を掘り溝を切り出す作業は重労作であった。昔の作業者はスコップとツルハシだけでよく行ったものだと感心しつつヨレヨレになった切り替え作業だった。が、浸食されたのり面修復を行った結果、埋め立て土が不足していたし水の取り入れ口の改修も必要なため、もう一日は作業がある。


