トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のとんぼ「初めて見たタイプ…」

2019-08-02 | 小父のお隣さん
 何時もの水見回り、林接する池に立ち寄った時に小生から1mも離れていない水面上でホバリングするトンボを見つける。
 体長は70mm前後、際立った特徴と言えば全身が黒っぽく、ふつうは認めやすい腹節すら判明し難く、そのうえ体色はメタリックなのだった。近い色彩と言うとカラスアゲハのそれに似ていると感じたトンボだったのだが「なんだこれは!」と思うしかなく、撮影する間も無かった。

 「あんなトンボもいるのか…」と思いつつ「トンボ図鑑」を繰ってみたら近いのは「ハネビロエゾトンボ」しかなかった。よーし初観測と意気込みつつS先生から頂いた「確認種リスト」を見ると記載されている。
 そこでおぼろげながらに思い出したのは、トンボ池脇の樹冠で休んでいるハネビロエゾトンボ」をS先生に教えてもらい撮影もしたのが数年前にあった。しかしこの時は頭上でトンボが止まっているだけしか分からない程度の写真だったし特徴的な第一腹節の様子も写ってはいない。

 だから眼下1mたらずで数秒間と言えども体色やサイズを確認できたのはハネビロエゾトンボだったとしても「初見」に近い。図鑑の記載を読むと林接する池の環境が合うタイプらしいとも読める。どんなトンボだったにせよ掘削の困難辛苦と腰痛坐骨神経痛の責め苦を受けつつ得た視認は「やってよかった」の一言に尽きる。

                呼ばずとも寄って飛びゆくトンボかな