トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のとんぼ「マルタンヤンマしばしば産卵」

2019-08-10 | 小父のお隣さん
 今季のトンボで特筆すべきはマルタンヤンマの産卵を連日とまでは言えないもののしばしば観察できている。この日も上の池で葦に産卵していた。
 池の中央部だし撮影すればブレて判別しにくい画質が何時ものお約束なのだが今回は比較的良く撮れたと言って良いだろう。

 写真判定するまでもなく飛翔時の翅や体色から「マルタンヤンマ」なのは明白だった。この大型種でもシオカラトンボのアタックに追い回されている。気性が弱いというよりシオカラトンボの気性が激しく戦闘的なのだろう。落ち着いて産卵を始めればアタック掛けられ飛び立たねばならない。
 既に翅色も薄れ辺縁は使い古され乱れていたが、それでもなお次の茎に降り立ち産卵を続ける姿は見ていても飽きない。シオカラトンボやショウジョウトンボなどが産卵する姿より思い入れがある。

丸山長屋盆供寄り合い

2019-08-10 | 合混で闘作すれば
 ババサマヨワチモクカイデオッチヌカ           孤児
              時は去りなん浄土来たらん   婆様

 親の歳越えて遣り手の婆となり              遣りて婆
              孫をあやすもバアバア言うて  倅

 祖霊地へ行けや黄泉路の果報者            勘当叔父
              極道たれば地獄の道行き    壺ふり

 生き死には全て初なり初の盆              行脚僧
              明日も初物浮き世は続く    辻占い

 捨て寺もありてこの身に南無阿弥陀          老妓お駒
              指に結し糸は紅色        お七

 極楽も地獄も縄目楼の奥                 弥生姐さん
              命あればの浮き世こそなり   継母

 店子らも老いて独りの迎えかな             大家壮市
              虫の魂寄りて野辺なり      汚穢屋

 あけすけの井戸端今宵名が響く             木戸番
              哀し辛しも地底に消ゆる     新内流し

 業火や地獄在りてこそなりこの浮き世          隠れ信徒
              在りや観音衆生は苦す      伝道師