
腰が痛い!、歯が痛い!の手太楽では健全な妄想など出てくるわけも無し。もともと妄想など健全であるはずもないかあ。ここのところ「男子台所には入らず」を無視していた罰が当たったのかもしれない。そんな手太楽でも妄想だけは傷みもしないで次々と芋蔓式に現れる。会友のYさんから二回目になる栗を頂いたから「100%栗仕立て⁉」」のカステラもどきを作ってみる事にした。栗の実は米や小麦とも異なる性状なのでレシピの見当もつかない。
茹でた栗をフードプロセッサーで粉砕しても乾燥した状態では無いので「水分が多い」ので適正な材料配合が分からない。参考にしたレシピは「米粉カステラ」のレシピで、その材料は次のようになっていた。
米粉(製菓用) 130g
卵 4個
砂糖 100g
味醂 30g
蜂蜜 30g
この米粉部分を斟酌し、水分があるから粉を増量すると考えて150gにしたのだったが、実際に混合した段階では緩すぎて、更に目分量だが50g以上は投入してある。泡立ては電動ドリルの泡立て器を使用したのだが、既にバッテリーの性能が落ちていて充電量が少なく泡立て終了しないうちにアウトとなる事態で、これはイラつく。それでも何とか混ぜ合わせて型に入れた。
カステラの焼き型は何故に紙容器だったり木枠だったりするのか理解できなかったのだが、熱伝導をゆっくりと行う必要があると解説していたページがあって納得。そこでトマトの入っていた容器を拝借して、その中にクッキングシートを入れ二重構造にしてみた。
十分に泡立てる ➡
型に入れる
レシピ所定の条件より温度も10度あげたのだが中心部まで焼きあがらず、再度160度20分の追加焼きで対処した。焼き色は「素敵!」、膨らみは殆ど無くて懸念されたものの、切り分けて試食すれば確かにカステラの味わいがする。まあ、とは言っては何だが砂糖が半分もあって卵たっぷりで焼けば何が主材であろうとも「カステラ風」あるいは「カステラもどき」になるだろうて…。
さて肝心のお味、風味はカステラ、色合いも万全、膨らみが足らないのはご愛嬌だ。口に入れればシットリ感たっぷりなのだがホロッと崩れる口当たりだ。スポンジ状には程遠い焼き上がりだから無理もない。最初の案では「二八ソバ」のように「二割の強力粉」を混ぜればスポンジ状体が引き出されるのではとも考えたものの「栗だけ」に拘ったからこの結果だ。
美味しいのは間違いないけれど、糖分摂取過多になるのは間違いない。これは食生活の間違いであるゆえ、食生活の見直しをしなければならない!。
一酷一情の性向ゆえに拘りが強くとも「負け戦」ともなれば直ちに宗旨替えし「勝ち組」の尻を追うのが信条で、これこそ浮世を乗り切るための秘策である。「浮気者」とか「心緒無し」とか「朝令暮改」とか多々言われようとも自分の現世一度切り、「恥の上塗り」「尾っぽを巻いて退散」とそしられようとメーデーの幟のように「貫徹」するのだ。それにしても腰痛や肘痛まで貫徹は望んではいないが憑いてくる。

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