
水見回りの途中、林道歩行中に直撃されたら大怪我になるだろうと言える枯れ枝が落下していた。落したコナラはナラ枯れで青息吐息の状態なのだが、小生も腰痛養生中で処理に迷いがある。また、全て直ちに伐採作業は致しかねるけれど、危険を考えると早い対処が必要であると思いつつ見送ったのだったが、ところがである。緊急事態宣言が終わって幼児連れのママさん達が入域し始めた。最初のグループにはコーンを立てておいて注意を促したが立ち番している訳にもいかない。結局は翌日から処理する事に決めたのだ。
翌日は快晴で暑いほどの陽気になったが北側斜面なので日差しは届かず、それだけでもありがたい。いつもより30分早く家を出た。チェーンソーの手入や使う道具類の点検整備のためもあるが、場所が擁壁の上で足場も悪く慎重な上にも慎重に作業を行わないと大怪我にもつながりかねないので十分な時間を取り粛々と進めるつもりなのである。
チェーンソーは刃研ぎを行い張りを調整し燃料と潤滑油を補充。ついでに予備の燃料と潤滑油及び工具も確認して携行する。またしばらく出番がなかった楔を大小2本づつと6尺の金梃子及び鳶口などを一輪車に載せて現場下まで運んだ。
まずは幹回りの小樹やウラジロなどを刈り取り作業範囲の足元を安全にして、これで伐採準備は整った。林道から擁壁の上にチェーンソーと楔などを上げて小生は下手の低い擁壁部から進入した。
まずは落枝を発生したコナラの大木だが幹元直径は60cmあまりなのでチェーンソーで切断するにしても左右から切り込まないと用が足せない。久しぶりの大物なので取りあえずは光明真言を唱えて身の安全と伐採する樹木の冥福を念じた。後は通常通りの手順で受け口を切り、追い口を切り込み幹の挙動が露わになった時点で大型楔2本を打ち込んで伐倒させた。思っていたより樹高があって林道を隔てたヤナギの枝をも折って二つ池まで樹冠が届いたのだ。さすが大物である。
もう1本は隣のヤマザクラでこれもコナラに引けを取らない大樹なのだが大幹には手を付けずチェーンソーが届く下生えの脇幹と上方の太枝を伐採した。下の二本は難なく伐採出来たものの、上の太枝は腕を伸ばして精一杯の距離にある。こんな作業は「禁忌作業」になるのだが横のヒノキとV字形に根元を一緒にしているから、その陰に隠れてチェーンソーを出した。万が一保持できない事態でも身体への直撃は避けられる。
本来ならばヤマザクラも根元から伐採すべきなのだが、そうすると林道向こうの植樹された樹木を潰してしまう。小生らの管轄域ではないので担当グループに承諾を得ないと後々厄介になるから、とりあえずは全ての枯れ太枝は処理出来ないものの、それまでお預けが出来てしまった。まあ、止むを得ない。
林道上に落とした伐採樹をそのまま放置は出来ず、とりあえずは安全に行き来できる状態に片付けておかねばならない。後はチェーンソーと鳶口・金梃子の出番で道路わきに寄せてこの日は終いにした。ここまで行っておけば残りの処理は急ぐ必要もないのだ。
伐採、ヤマザクラ本体は残っている ➡
玉切り ➡
道路端に片寄せ