トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ようやくフイールドにもアサギマダラが

2021-10-16 | 小父のお隣さん
  周辺のニュースに遅れる事、数日、16日にようやくフイールドでアサギマダラを見た。ネザサの根茎に手こずりながら耕起し整備したフジバカマの花にである。

 既に自宅では家の出入りの折々に見ていた状態だから何の感慨も浮かばない見慣れたチョウに過ぎなくなったけれど居留性のチョウではないので「どこから飛来した⁉」と思う時もある。翅だけは子細に眺めても当地以外のマーキングは見た事も無いし、自らマーキングする趣味もない。飛来が確認できたから次なる関心は「産卵してくれる」事なのだけれど、小生の横着と不用意な行動で産卵成績の横綱だった蔓を地際から切断してしまったのが春。
 この晩秋に至るまでに萌芽があり背丈も50cmほどに伸びてくれたけれど葉数は10枚ほどなので幼虫一匹すら育てれない。食草園内には数本の蔓が有るけれど日照を求め梢や樹冠方向へ伸びているから産卵しても卵の確認は不可能で、食痕が出来る様になれば初めて「産卵したか!」と確認できるのだが、イボタやネズミモチなどの常緑樹の樹冠では紛れて見分けがつきにくい。

               フイールドに飛来し吸蜜中の二頭

きょうのトンボ「赤い縁紋」

2021-10-16 | 小父のお隣さん
 赤い縁紋は「好きです」と率直に言える感覚や衝動がある。青春のみぎり、そういう事が出来ていたら・・・まあ、小生の人徳、撃沈間違いなしだったろう。傷を大きくしないで良かったが血の一滴も流さなかった青春は、それはそれで血の涙が滲む。
 それはさておき秋が深まるにつれアカトンボの体色の深みがますます増すように感じるのは小生だけだろうか。気温もひんやりする日も現れて周囲のトンボたちの日向ぼっこも目にするようになってきた。
 こんな時は警戒して飛び立っても静かに立ち竦んでさえおればまた元の位置に戻ってくる事が多い。そんな事から撮影機会は増すのだけれど大部分は常在種で稀に見る機会の種はそうはいかない。

 今回の種はマユタテアカネだけれど体色の赤が殊の外「激しく」感じられて撮影した。撮影時には気付かなかったのだが縁紋も赤だった。縁紋が赤だったり翅端斑があったりする個体差が有るので小生的には種の判別の目くらましになってしまう。これに加え雄雌の体色差が顕著な事もトンボの種別を判断し難くしている一因でもある。こういう事は自分のせいにしないでトンボのせいにしておくのが精神的安定を図れる生き方なのである。
 そうしていさえすれば日々是好日間違いなしで極楽とんぼの生き様が可能なのだ・・・。しかしながらしかしながら再び青春のみぎり、「あのブドウは酸っぱい!」と言い聞かせつつ、そう思えず姥捨て山まで辿ってしまったのは運命か、執着か、はてまた再び相まみえる赤い糸はつながっているのか、それが悶題で小生にもあった「赤い縁悶」!。

         

              たわむれにトンボ写してそのあまり赤きに竦み散歩歩まず   宅僕