トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

山の花にゃどなたがおじゃる

2021-10-14 | 小父のお隣さん
 お目当てはアサギマダラ一途なのだ。浮気はしない性分、出来ない弱気、てなもんや三度笠で「朝来たか⁉」と斑痴呆の小生はボトボトと山のフジバカマを訪ねてみても自宅でアサギマダラを初見しているもののフイールドでは視認出来てはいない。開花の早かった株は既に盛りを過ぎて吸蜜には不適な様子も出てきたから飛来してほしいと願っているものの相手次第な事には変わりはない。
 それでもタテハチョウの仲間が飛来していたりするのだが、この時は全く姿はない。帰ろうかと思った矢先、白い物が目に留まった。ガの仲間かと思って撮影し自宅で図鑑対照してみたらどうも「シロツバメエダシャク」らしい。ガの仲間を好む人たちは多くは無いだろうと推測するが、こんなガなら小生はOKである。「それがどうした!」と言われても「どうもこうも無い」けれどアサギマダラやタテハチョウの仲間が吸蜜に来ているのは見かけてもフイールドで良く見かけるチョウたちの飛来は目にしていないので「おや⁉」ととも「あれっ⁉」とも思っただけの事であった。
 フジバカマは香草にも入れられるほど香りが有るけれど、この香り成分が嫌われるのだろうか。そこで「ビビビッ!」と降臨したご来光、一筋の光明、「イノシシ忌避剤に青パパイヤエキス」が効くのではないか。パパイヤ生産農家が言う「鳥獣被害は無い。寄り付かない」これぞ光明、でなくて何と言う。あーあ、既に思考も斑状態で飛ぶ。青パパイヤを作ろう…。

             

今日のエッ!品「名が先 二八栗テラ」

2021-10-14 | 何よりの楽しみ
 栗のカステラは小麦のカステラより13倍は旨いはずだと算盤をはじき出して作ってはみたものの、香り味わいはカステラそのものに思えども食感は羊羹風であった。つまりスポンジがうまく形成されていない。誰も観てはいないし知りもしない密やかな行為であるから人目や世間体を気にする必要もないのだが自分が許せないのであった。青島幸雄のテレビドラマ「今にみておれ!」そんな風・・・。トアエ・モアの「誰もいない海」をもじれば
                今はもう秋 誰もいない山
                知らん顔して 人が行き過ぎても
                わたしは忘れない
                山に約束したから
                つらくても つらくても
                カステラ作ると

 つまりは、てなもんや三度笠で台風の余波「雨降りお憑きさん」を幸いとして朝食後から心機一転・熟慮断行したのだ。残っていた栗粉は180g、これに二割の強力粉を加え「二八栗テラ」の完成を目指す。充電容量の劣化甚だしい電ドルをフル充電しておいて泡立て完遂も図った。前回とは材量が異なるが、そこはそこ「いい加減」でよろしおす。
                栗実       180g
               強力粉        45g
                砂糖       100g
                卵          4個
               調理酒        30g
                蜂蜜        30g

 湯煎の温度を高めにし電動ドリル改造泡立て器で今回は高速回転で泡立てた。湯煎温度を高めフル充電した事と高速回転で泡立ては上手に出来たのだが「栗実の水分」が有るので結果的に緩くなってしまった。やはり乾燥重量でないと綺麗事にはなり難そうであった。
 焼きは160度50分の塩梅で結果オーライ。焼き上がりに試食してみる。断面を見ると上部だけスポンジ状で下側は詰まって羊羹状態だった、やはり水分が多く緩いために固まるまでに沈殿してしまったのだ。まあ、ここまで判明すれば小麦粉で作るカステラでは失敗は無いはずである。小麦粉を混ぜた結果、栗の味がサツマイモ風に変わった。調理とは芸術である!し実験科学の先端でもある。生きている間に「ノーベル賞」候補になるだけでも名誉なのだ。

 とは言え重量の半分近くが糖分になるカステラなど、そうそう作って喰らう訳にはいかない。糖分過剰摂取が目に見えている。でもでも我が頭の虫は「もう一種!あれあれ!」と囁き続けているのだ。餓鬼道の囁き男神である。んだもんで「それ」を作ってみない事には憑き神様は落ちそうもない・・・。ああ、我と我が身に翻弄され続ける老後っていったい何なのだろう。吾輩には神仏や主、アッラー、シバ神等々のご加護や賜物は無いのだろうか。料理のレシピを読むより祝詞や光明真言を読んだ方が適切なのかもしれん。

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