ナラ枯れした大木を引きずり落とし切断していた最中に腐食の激しい表皮が外れて中からオオスズメバチが現れた。越冬中なのは判りきった事だけれども目覚めているのか休眠しているのかまでは知ってはいない小生なのだ。この女王バチ、しばらくしたら動き始めて幹表面の溝に身体を入れようとする。おっつけ切断処理しなければならない幹元なのでそうなればまた外気に晒すことになってしまう。
そこで既に集積してある腐食部の中に移動させようと表皮の破片で浚い移動させようと思ったら「ブオー」と羽ばたき始めるし腹部を弓なりに曲げて毒針を出し入れするではないか。さすがにビビってしまう。針が届かなくても毒液の噴射も出来るからだ。まあ、何とか表皮の破片で挟み集積した腐食材の中に移してやった。これで「ツルの恩返し」でも無いけれど「オオスズメバチの恩返し」で今シーズンの蜂刺されは思いどどまってくれたら嬉しい。昨季は刈り払い中のコガタスズメバチとオオハキリバチに刺されているのだ。
オオハキリバチに刺された膝頭周辺は冬になって理由不明の痛みが生じるようになっている。因果関係があるのかないのか分からないけれど間違いなく刺された部分をカバーしている範囲なのである。今回のオオスズメバチの針で思い出したのだ。クワバラクワバラ。