トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

**今日の一歌「学べない学ばない牛尾の河童陣笠」

2022-02-13 | 性向有毒の翁なれば
              鬼はそと陽性うちでは買えませぬ
                         御身苦労の節分の夜

耕盤盤下漏水網孔

2022-02-13 | 水辺環境の保全
 冬季、安定した水位を保ってくれて「ありがたや!、このまま産卵期…」と思っていたのに産卵期直前にして減水顕著となり既に池面積の半分ほどの湛水になってしまった。漏水部が目視で発見できず、かといって水域に立ち入り足踏みしながら靴底に伝わる水底の状態で可能性を判断しようにも氷の張っている池に立ち入りたくはない。
 なんとも情けない限りではあるのだが豪雪地帯の雅な生まれと育ちを有する小生の足指は霜焼けになってしまった。こんな状況で防寒のために靴下2枚を装着しているとは言え氷の張った池に立ち入り続けるのはいかにも阿呆である。昨季までは耳たぶだったのだが今期はどういう理由か不明だけれど足指である。入浴後は赤紫色が顕著になって軟膏を塗り込むのが毎夜の就寝儀式になった。

 てなことで手当たり次第の一案として昨季に漏水多発域を埋め立てて解消する手立てを講じたものの用土不足で中断したままなのだった。漏水孔が顕在化した範囲は埋め立てたけれど埋め立てきれなかった。二つ池の最初の水域範囲には稲作当時、農耕牛が陥没したほどの地下空洞があったとの話を古老から聞いているし、その後、水域を築いてから大雨出水後の陥没があって土嚢を投じる作業をしていた小生も足元から下半身を落した事態に遭遇した。この時ばかりは陥没孔に引きこまれ行方不明になるかもしれないと非常な恐怖感を覚えたのだった。その経験から後日その水域は面積を半減させ、現在に至っている。

 余談はともかく、埋め立ての済まない水域を埋め立てれば「もしかして減水を緩和出来るかもしれない」と気温2℃、池は氷が張っている寒さの中で埋め立てを始めたのだった。
 用土は拡幅しさらに堤上端面の幅を広げた部分から採土するしかなく、池側を埋め立てるのであるから幅を広げた堤幅をせばめても悪影響は無いだろうとの判断だ。

 目安に掘り取り範囲との境界にロープを張ってから掘削開始。もともとが浚渫土なので掘り取り易いのだが、やはり想定より用土は必要だった。採土した量では満水位になればギリギリの均衡で、現在の堤半分は残っているから越流と言う事態は発生しないけれど出水時には冠水する可能性がある。環境的に考えれば出水時に冠水する範囲があっても支障は無いのだが、気持ち的には冠水させたくない十分な堤にしておきたい。
 しかしながら埋め立てた範囲の下は泥土で、上に乗ればユサユサする手太楽だし、時間をおいて泥中の水分が抜けてから次の一手を考えよう。これで漏水が止まらなくても漏水は「この範囲ではない」と観切れるのである。

 この棚の漏水を根治するには重機で耕盤下まで掘り崩し、再度押し固めて水域を再生するか、現在の水域の下棚側に深さ1メートほどの溝を掘り漏水孔網を断ち切ってから埋め立て鎮圧するしか方法が浮かばない。けれどどちらも絵にかいた餅であって既に出力0.3馬力以下になってしまった小生は非力でしかないのであった。
 つまりは現実はあの童謡「ヤギさん郵便」だったか「仕方が無いからお手紙書いた さっきの手紙のご用事なーに」の繰り返しみたいなもんや…てなもんや三度笠。

  ➡