食草園の北東角、クヌギが大きくなって枝を広げ尾根突端部の葛が接触し始めたのが昨季だ。このまま容認すると葛がクヌギを覆い席巻を許す事にもなりかねない。そうなると隣のキジョランが被害を被るのは必至なのだ。
何年を要しただろうかキジョランも上へ上へと蔓を伸ばし、ようやく隣のヤナギの枝先に触れることが出来る位置にまで来た。このまま育ってくれれば今期にはヤナギの枝先に渡り今度はヤナギの樹冠を目指して成長してくれるはずなのである。ようやく考えていたように切望していた状況が目前に迫っている。
これを葛の席巻で失いたくは無いので橋渡し、いいえ枝渡し役となりかねないクヌギを伐採した。折も折、2月の定例会でシイタケとナメコのホダ木が欲しいと代表のリクエストもあったから小生としても「渡りに船」なのだ。そんなことで1本だけ除伐したのだが、それでもホダ木7本が取れた。
なめこは昨季に除伐したヤマザクラの太枝多数が放置されたままだからこれを使えば足りるので、フイールドの活動とてSDGsとは無縁ではない。と言うより古来、里山の営みなどは循環型の最たるものであって、今更強調してもしょうもないのだった。
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