この日、またまた南岸低気圧で大雪の予報である。降雪が無くても降雨は間違いないしフイールドはお休みするしかない。そうなると自宅で出来る事はただ一つ昼寝である。しかしでもでも昼寝何ぞしたら夜が長くて悶えてしまいそうだ。そうなると適度な疲労を身体髪膚に与えねばならず、結局は粉もんや三度笠、となるのであった。薄曇り程度ならBeeホテルを仕上げに拠点道具小屋まで出かけるつもりだったけれどオジャンだったのだ。ちなみに朝食はおじやではなくお粥、次兄と次姉は小千谷在住なのだ。まあ、全く関係のない個人情報でしたね。
さて、フォカッチャを作ると決めたもののドライイーストが無かったから9時の開店を待ってスーパーに行き春菊も購入してきた。時節がらヨモギ入りも良いかと思ったけれど店頭の粉末ヨモギは某国産で生産製造の環境が安心できないから後日にフイールドで摘んだフレッシュで試作する心算で、春菊は言わば代用品である。ところが…である。材料を並べ「さてドライイースト!」ととりだしたらベーキングパウダーだった。これでも膨らむと思ったものの気を取り直し歩いて行けるコンビニまで行った。あったと思って行ったのに扱ってはおらず卵ボーロを買って帰る羽目になった。仕方が無いので再度気を取り直してスーパーまで購入に走ったのだった。何とも高いドライイーストになってしまった3g。
春菊はレンジで茹で包丁で叩いて刻み摺りつぶして入れた。「黒ゴマアーモンドきな粉」は冷蔵庫内の残り物で購入してみたものの意外に意外とまずかったから残っているがどこかで消費せねばもったいない。レシピは当然たね本頼りだけれど記載通りの材料で作るつもりは毛頭ないのだ。我が身体髪膚からしても毛頭無いのだから小生は素直な性格という事が言える。
春菊ペースト 30g
黒ゴマアーモンドきな粉 30g
強力粉 100g
牛乳 80ml
バター 10g
塩 小さじ 1/5
砂糖 大さじ 1
オリーブオイル 中さじ 2
オリーブハーブソルト 少々
これらを一次発酵、二次発酵とパン作りの工程で行い予熱200度10分で焼き上げた。加工しながら思った事は「イタリヤの食品て、ピッツァといいビスコッテイといいフォカッチャといい扁平な物が好きな国民性⁉」という事だった。一方で疑問も湧く。かの国の大女優にして名女優のソフェア・ローレンは扁平でなく断トツの凹凸だったように記憶している。既に呆け始め斑模様の記憶の小生では、この視点は正しいかどうかはともかく小生が好む低脂肪・低糖傾向のレシピであることは間違いないだろう。
さて肝心の食感・食味だが基本のレシピ通りではない混ぜ物が多い事もあって売り物なのだそうだが「モチッとした歯ごたえ」は減少したはずである。しかしながら十分に味わえただけでなく「黒ゴマアーモンドきな粉」が良く効いて旨さが濃厚に味わえた。残念ながら春菊は霞んでしまっていた。やはり狙いを定めたら「一かけ二かけて三かけて・・・」なんて二股・三股と言うような浮気はいけない。
マドンナと感じたらマドンナ命と心を尽くし誠心誠意尽くすべきだったのだ。とは言え生まれも育ちも雅な小生では王朝の昔より光源氏の血筋なのであるがゆえに血は争えない・・・浮気こそ生き甲斐。
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さてさて、普段のお茶菓子や小腹を鎮めるための用途としてフォカッチャとビスコッテイのどちらを優先するか自問自答してみたけれど二者択一は出来なかった。両者それぞれに食べる味わいが異なるし一旦焼いておけば手軽に口に入れられる低脂肪低糖のパン類だから重宝しそうな気がしている。今回のフォカッチャ、数日用で作ったものの夕食までには無くなって夕食代用になってしまった。振りかけたハーブソルト味が殊の外美味しいのだった。
こうなると教科書通りとヨモギ入りや玄米粉でと向こう3件腹の中となるやもしれん。まあ、全ては神仏の御心のままに・・・。