
前夜に冷凍していた「濃縮甘酒チャイ風味」を冷蔵庫内で解凍して準備OK、とは言え油粘土様の固さでは材料の混合がうまくいくはずも無く、まずは湯煎しながら水を加えつつ緩くしたのだった。

今回の着目は「プレッツエルの食感がモッチリしている」と言う一文からで、濃縮甘酒のクラッカーがあまりにもネッチリし過ぎた食感だったからこれを生かす方途として選んだのだった。

ネットでプレッツエルのレシピを比較してみれば棒状の物あり、チップ状のものあり、パンに見えるものもお菓子に見えるものもあって、何をもって「プレッツエル」と言うのか分からなくなった。
朱里エイコの「愛は旅人」に「どこまでがあなたで どこからが私か ふたりともわからなくなる云々」の一節があるが、このネット上のプレッツエルの形状も似たようなもので小生の作品も外れてはいないだろう。
吾輩渾身の6個の物体は少年時代の野糞の様でもあり検便用に新聞紙に出した物体の様でもあったが紛れもなく伝統スイーツなのである。これはプレッツエル成形の豊かさを発展させた代物であって決して揶揄したり卑下したりしたわけでは無く、そうなら初めから作らない。
他人には参考にならないレシピだけれど
甘酒濃縮体(粘土状) 250g
強力粉 150g
ドライイースト 6g
塩 4g
湯掻き用として
水 500CC
重曹 10g

焼き上げは予熱220度15分にしたのだが、クラッカーを作った時もそうだったように焦げやすい性質の様で13分で終了させた。焦げやすい性状から200度20分程度が適しているのではなかったかとも思われたけれど「一期一会」のものであり二度目の作りは無いレシピのパンであるがゆえに、まあ、どうでも良いか…。
大きさは1カップ程度なのだがその容量ほどの甘酒が入った勘定になる。食べてみればモッチリして美味しい。やや甘味が不足した感もあったけれど基準のレシピには20gの砂糖が入っていたものの濃縮甘酒と言う事で砂糖は省いたのだが気持ちだけでも入れるべきだったような味わい…。まあまあ、クラッカー仕立てより食べやすく美味しかった。このパンで3回食を喰い凌げるのだ。今日も食事にありつけることに深謝。
入る形も出る形も同様な事は「生命活動の連鎖、生命は永遠なり」を彷彿とさせた。識即是喰 喰即是識・・・。

