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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日の素労風努「生姜糖はなまめ」

2024-01-06 | 何よりの楽しみ

 慣れない事ややりたくない事などやるものではない、というのが学びである。とはいうものの否応なく着手しなければならない片付け作業もあるのであった。年の瀬を迎え急な冷え込みでフイールド作業は腰の為にも休業としたのだが、いかにせん冬至を過ぎたとは言え一陽来復を感じる程でも無い。それでも「年内に…」とついつい先送りしていたお役所の窓口に出かけたのだった。溜まりに溜まった手続きや届け出は市役所、保健所、税務署等々、とても一日で済む時間ではなく一週間の間に4日を消費してしまったのである。そういうストレスに弱い雅な家系と育ちの小生であるから風邪気味になったのも致し方なしというのは理解している。

 とは言えご時世がご時世、ホームドクターても電話予約してから車内待機で、まずは両鼻腔に綿棒をグリグリ突っ込まれての検査からである。結果的にはコロナもインフルもマイナスだったのだが一旦調子を崩すと回復は遅い。発熱する様な事態は避けられたけれど自宅謹慎するしかなかったのであった。テレビも読書も起床時から就寝時までともいかないし、ここは素労風努に手を染める機会だろうと「はなまめ」を久しぶりに作ろうと思い立ったのである。このはなまめは長野の弟が1kg送ってくれたのだが1回で全量炊く訳にもいかず250gだけ浸水させて二晩待った。レシピには「1日半」程度とあったけれど次姉のアドバイスは「エゴとはなまめは急いでは駄目!」が鉄則らしいのでそこは最初から十分に時間を与える。

 炊き上げるのも二回に分けてだし、それも中火でなおかつ冷えてから再加熱すると言う方法なのでやはり時間は必要なのである。二回目の炊き上げも満足のいく軟らかさに出来上がって「さて次は砂糖だ!」とレシピ確認するとはなまめと同量の数字だった。これではジャムや餡と同じではないか!「こんな糖分過多の食品は避けなければ…」と思ったものの次案に欠ける。結局はレシピ通りの砂糖を用意したのだがこれも二回に分けて炊くのだった。外も台所も寒いし風邪気味だし、そこでビビビッと降臨したのが「生姜糖」なのだった。「そうだ!京都へ、いいえ生姜を加える!」とその場で決めて100gをすりおろして炊き上げたのである。

 見た目は生姜の繊維が絡まって見てくれは悪いけれどスイーツでも行けそうな出来上がりとなったのだ。今回のトラブル、というほどでもなかったが最後に加えるべき塩を忘れて火を止める直前の味見では郷里の表現で「どうのへ」で今一つ不納得の出来上がりだったけれど、一晩味を馴染ませる工程があるからそのまま朝までキッチンに置いた。未明に「塩を加えてない!」事に気が付き起床していの一番は塩を加えて再加熱する事だった。これで味の締まりが感じられ「どうのへ」脱出となる。「糖分が多いから避けたいはなまめ」であるのだが生姜が入った事で風邪気味のおやつに丁度良いと逃げ口上も見出したし・・・。