トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

萌芽前の手入

2024-01-10 | 蝶の食草園

 突端台地のインセクトガーデン、既に地上部は枯れ色一色だけれど落ち葉下にはノアザミや在来種タンポポのロゼットが展開している。入り込むと踏み潰す格好になるから立ち入りは控えてきたのだがいかにせん、ネザサやクサイチゴの侵入が進み枯色の中で目立っている。この期間で多少とも排除しておかないと萌芽後では多くの新芽を傷める事にもなるし、そもそも色合いが似たようになり判断がつき難い。

 ネザサは小型のツルハシで地下茎ごと抜き上げる。クサイチゴは表層をランナーで展開していくので要所要所の根付いた箇所を引き抜けばよいのだがランナーが千切れ易くその意味ではしぶとい植物だ。クサイチゴは赤い実をつけるからスケベ心をおこして抜かないでいたらフジバカマが生存競争に負け一坪ほどの面積を絶滅させてしまった。それからはスケベ心は起こさず二又はせずフジバカマ様一筋だ。まあ、たいていの場合、群落を形成するタイプの植物は何らかの排他因子を有していると思って良いだろう。抜き取り最中に虫が出て来た。恐らくはクビキリギスではないかと思ったけれど鑑定眼のない小生だから別種かもしれない。バッタ類はチョウ類にくらべ痛みが少ないのは運動が穏やかだからだろう。

 中腰作業をすると腰に痛みを感じるから片膝付きで抜き取り作業をしたのだが、今度は膝が冷えて痛みが出てこないかと心配になる。そろそろ膝の保温サポーター装着もしなければならない。高齢者ともなると自分の身支度や身じまいに手間暇留意を要する様になって、それが原因でヨタヨタもするのだった。まあ、情けないわが身の現実を観るより萌芽し開花しインセクトキッチンとなった暁には「やってよかった貼膏薬」となるのであるわい。抜き取った量はほぼ一輪車1杯分程度になった。刈り払いでは抑制できない場所で相手だから時を選んで抜き取る作業は必須なのである。