トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

鉢植えのキジョラン

2024-01-24 | 蝶の食草園

 生育の良かった二鉢は晩秋にフイールドへ定植した。残った三鉢のキジョランは2~3本植えなのだがどれも生育が悪くて晩秋に定植できなかったのである。深鉢が足らず間に合わせに使った少し小振りの容器に臍を曲げられたのかまでは曲解しないけれど気難しい植物である事には変わりがない。

 当地郊外にも株数は少ないのだが野生のキジョランは存在しており採種できる株もあるのだが、わざわざ出かけなければならないので採種まではやったことが無い。フイールドでの野生種については「昔はあった」とS先生はおっしゃるものの、なにぶん若い頃の話で現段階での存在状況は不明だ。だからこそフイールドでの育生に手間をかけるのだが未だに太い蔓に生育した株も無く、15年以上の維持管理してきた株でも開花さえしない。繁茂し葉数を増やさないと幼虫の食料が足らないと言う事だけでなく発見されやすく狩られる機会も多くなってしまう環境のままで越冬する事になる。今期も定植株には10卵ほど数えたのだが現在では見回りで視認できる範囲の葉には一頭も幼虫は確認出来なくなっている。

 まあ、一説では3000卵の内、幼虫は300,蛹化体は30、羽化成虫は3、とも言われる世界なので気にしてもしょうもないのである。せいぜい、せっせせっせと株と葉数を用意しておくことぐらいしか小生に出来ることは無い。