寒中ともなれば南国産の動植物には厳しい環境だろう。冬越しさせるためには寒冷紗で覆うなり軒下に匿うなりするのが親切な心使いだと思わぬ訳でも無いのだが、もともとが野草でもあり本格的に生育させたとしても本来の「食草」としての意義も無く、まずは「当地で越冬できる植物なのかどうか⁉」を確かめたい。そのために当冬を庭で過ごさせている。
冬になって今のところは葉の緑色が薄くなっているけれど霜焼けなどの影響はないようで、年が明けてから最低気温0℃の時が数回あったけれどなんとか維持できている。発芽してまだ1年経過していない株であるが昨秋にはガガイモ科特有の小さな花を開花させた株もでたから四苦八苦しているキジョランの育成に比べれば性質は温厚そうに思えた。これも琉球列島産の性質に由来するのかどうかまでは判らない。
運よく冬越し出来たらリュウキュウアサギマダラは居ない当地なので食草になる相手もいないと言う事になるけれど、アサギマダラが食草にしてくれる実態が確認出来ればそれはそれで越冬幼虫の食草が増える事にもなり多少はリスク管理が行き届きそうに思えるので、ひとまずは庭先で春を待たせる。ちなみに右下の株は先端に蕾を付けている。ツルモウリンカの生理は全く知らないのだが「年中開花」の性質があるのだろうか・・・。だとしても常夏南国原産種、「時知らず」の性質であっても何らおかしくは無いだろう。