ニホンアカガエルの卵塊の上に黒々としたものが多くなった。孵化したてのオタマジャクシ、幼生と言った方が正しいのかも知れないのだがしばらくは静かに過ごしている。ものの本によれば自分を包んでいた幕体を食べて過ごすのだそうだが確認できる訳も無し。しかしながら全てが孵化し終えた後には卵塊の残渣すら消えているので「そうなのだろう」と思うだけなのである。
この日、覗いたトンボ池の一画の卵塊のいくつかは孵化が始まっており、早い個体は遊泳していた。ニホンアカガエルのオタマジャクシはアズマヒキガエルのそれとは異なり群れないで三々五々好きなように遊泳しているのだが、そんな姿を見られるにはカレンダーは弥生の頃になるから、もう半月ほど必要だ。