トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

凍土に辟易・・・

2022-02-21 | 水辺環境の保全
 数日前…春の若草が萌えだす前に笹刈りもしたいから「今日で完了させる!」と出かけたのは良いけれど今期初の凍土に阻まれてしまい予定通りにはならなかった。大寒波が連続して襲来した頃も氷点下3℃なんて記録が出た時もスコップは入ったし、ましてや唐鍬など抵抗も無く入っていた堤なのである。
 考えてみるに大寒の頃の低温が続いている状態でも地温の低下はゆっくりなので恐らく地温の最低温度は気温が上昇する頃になるのだろう。だからこそ「今でしょ!」なのであったと考えられる。

 さて、土中の水分の少ないところはかろうじて唐鍬もスコップも入ったのだが採土の量は少なく、また埋め立て部位も凍結しているため胴突きで固めようとしても苦労のし甲斐が無いのだった。上掲の写真は表土の凍結層である。地表1㎝程度のところで白い氷の層が続いている。どうしてこうなるのか小生が分かるはずも無い。
 適当にボソボソ動いていて母子連れが来たから「おいでおいで」で泥水池に引きこんでニホンアカガエルの卵塊を見せたりして暇つぶし。

 採土した部分を整地したくても凍結した土塊は砕けない。とりあえず均しただけで鎮圧は凍結が緩んでからである。それでも低い部分に土塊を置いて両足で踏み潰していたら護岸丸太の下から二匹のホトケドジョウが飛び出してきた。適期でも普段は認める事も無いホトケドジョウなのだが水が澄んでいるし薄氷の下とはいえズングリムックリの体型は良ーく判る。

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**今日の一歌「学べない学ばない牛尾の河童陣笠」

2022-02-21 | 性向有毒の翁なれば
              打って攻め打つほど安堵と言えるとも
                         敵もさるもの新手で戻る

今日のエッ!品「キンカンとはるみのプレーンクラッカー」

2022-02-20 | 何よりの楽しみ
 午後まで曇りの予報で前日に引き続き寒い日だ。「あえてセルフデイサービスでもあるまい」と考えいつまでも貯蔵しておく訳にもいかないキンカンとはるみで試作して見る事にした。どうせなら比較の試食が望ましいのでレシピは簡単に「プレーンクラッカー」と決めて材料を揃える。
 とは言え一番の要は濃縮果汁を用意する事なのでまずは果肉だけを用いる「はるみ」を搾汁しホットプレートで水と牛乳相当分の80CCまで煮詰めた。

 はるみ果肉1kgを搾汁し300mlの果汁を得て、これを80CCに濃縮したのだが小さな紙コップが丁度その容量で具合よくいった。たまたまなのかもしれないけれどキンカン全果1kgを加水100CCしての搾汁液も300mlで塩梅は好調。柑橘の搾汁は重量比で3割程度得られる見当で良いみたいに思える。キンカンの加水搾汁は加水しないと果汁分が少ないからで、最終的には濃縮するので成分を多く抽出した方が益があるとの目論見である。
 容積比で濃縮を1/4程度まで行っても流動性は保たれていてネッチリしてこない。今までは「出来るだけ濃縮する」やり方だった結果、出来上がりもネッチリしてヌガー状態になって喜ばしくなくなっていたのだ。

 さて基本のレシピは       薄力粉       160g
                 オリーブオイル  大さじ2
                 濃縮果汁       80CC(これは果汁300mlを濃縮した液)
                 塩        小さじ2/3
 
 これを混合し生地となし3mm厚さに延ばし切り分けて予熱180℃15分焼いて出来上がり。

『はるみ』
 果肉 ➡  材料 ➡  焼く前 ➡  焼き上がり

『キンカン』
 全果粗挽き ➡  材料 ➡  型抜き ➡  焼き上がり

 冷却が終ってから後輩の栄養士宅へ押し付け配達し感想を問うた。返ってきたメールには「金柑の方が味があるけど酸味が強い感じ、甘味がもう少し欲しい。はるみの方は味がボケたかな?」だった。
 搾汁時点でのはるみ果汁の糖度は屈折糖度計で13度で濃縮したから少しは甘くなるだろうとの期待もあったしレシピには砂糖の配合が無い「プレーンタイプ」だったから物足りなかったのは間違いない。
 金柑の感想は果皮までを含めての果汁で味わいが独特になった。砂糖の配合が無い分、果汁の酸味が強く感じられるのだろう。とにもかくにも比較の試作は終了したのだが小生的にはビスコッティの方が好みであった。

 朝、台所で時間を潰す決心をした時点では新たな「エッ!品」として「プレッツェル」を考えていたのだった。作り方を見ていたら「成型後に重曹水で茹でる」工程がある。まあ、そこまでしなくても「もどき」で良いだろうと考えてはみたものの「パン」の類になるし今回はパスしたのだった。そこで皆様のお手も拝借「パーン!」で一方締め・・・。




**今日の一歌「学べない学ばない牛尾の河童陣笠」

2022-02-20 | 性向有毒の翁なれば
              路上呑み立川座間に比べれば
                         青山渋谷半跏街なり

更に上乗せ!ニホンアカガエルの卵塊

2022-02-19 | 小父のお隣さん
 18日も意外と冷え込んで氷の厚さは10mm近くにまでなった。大人ではもちろん氷上には足を乗せる訳にもいかないものの幼児だと母親に片手を持ってもらえれば乗れそうな厚さだ。作業中に入ってきた母子連れは1組だけで、小生は凍土に辟易していたからおいでおいでしてニホンアカガエルの卵塊を見学させた。
 幼児は二歳未満くらいだろうか「オメメがいっぱい!」などと言ってのぞき込んでいる。まあ、お目目に見えない事も無いがそうだとすると「百目婆」だろうか。

 帰宅する前に卵塊数を数えて回った。前回17日は40卵塊で新記録だったのにこの日18日は48卵塊を数えられた。これでも記録更新なのだけれど泥水池4が水鳥の採餌活動でゴタ濁りで水中の様子が皆目分からない。ここにも産卵している可能性もあるし、まだまだ産卵がある可能性も捨てきれないから50を超す卵塊が散乱している風景を拝めるかもしれないのであった。
 こうなると更に気を良くして前日に引き続いて小豆のフォカッチャを焼いたのだった。前日のフキノトウのフォカッチャは振りかけた塩味が不足しこの日のあずきのフォカッチは少々甘すぎた。まあ、爺我自賛、自分に甘いのは誰憚る事も無いキッチン爺なのだから「良し」である。

          

**今日の一歌「学べない学ばない牛尾の河童陣笠」

2022-02-19 | 性向有毒の翁なれば
              見栄切って竜頭蛇尾の司令塔
                         備え無きまま六波の竜頭
                         

新記録達成した!

2022-02-18 | 小父のお隣さん
 オリンピックは結果のみしか見ないしフイールドの環境創出も結果のみが全てなのである。植生や生物層も毎期同様とは言えず栄枯盛衰はあるけれど実成物は裏年や表年があるし生物にしたって気象や環境状況で容易に盛衰がある。
 さて今回の話題はニホンアカガエルの産卵数なのだが17日現在、確認できた卵塊は40に達した。昨季は38卵塊程度だったと記憶していて、どう数えても40の大台には達しなかったのだった。年々微増してはいるから40の大台は期待はしていたけれど、初回の産卵数が意外に少なくて諦め半分期待半分の境地でもあったのだ。

 この日、拠点で工作の前に卵塊を数えるために水見回りをしたがテレビの気象情報では最低気温は3℃台だったから結氷していると思ってはいなかったものの上の池以外はすべてが薄い氷が張っていた。午前8時半のフイールドの気温は2℃だったので気象観測値は高かったのにフイールドは大幅に低かったが理由は分からない。
 上の池、隣接池、二つ池ともに産卵は無くて追加の産卵は期待薄と感じつつ棚田部へ降りたら最初の卵塊の2倍もありそうな卵塊が沈んでいるではないか。泥水池は大小混在していたが大きな卵塊は熟女が産んだのだろうし小振りの卵塊は恐らく初産かもしれない。たかだかカエルの卵塊でしかないけれど妄想する材料は事欠かない。

 上の池は広すぎるし好適と思える林接池と二つ池はヤナギの葉が厚く堆積してしまった。特に二つ池は産卵場所として昨季に整備したのに1卵塊も産んでいない。林接池も底が見えないほど多量のヤナギの落ち葉である。落ち葉が嫌で産卵を避けた可能性がある。素人考えだが落ち葉が分解する過程で溶存酸素を使い果たしてしまうのかどうか…。親ガエルとしては敢てリスクは侵さないのであろうと観た良しこ。

 初冬、これから越冬しようとするメスの腹部は大きくて素人目にも「メス」と判る体型をしている。その中の何匹が産卵したのかどうか知る由もないものの祝着至極には違いなく、午後はお祝いに「フキノトウ入りフォカッチャ」を焼いた。

        

**今日の一歌「学べない学ばない牛尾の河童陣笠」

2022-02-18 | 性向有毒の翁なれば
              豆撒いて春の大雪つもりける
                         新型コロナ連れて溶け去れ

**今日の一歌「学べない学ばない牛尾の河童陣笠」

2022-02-17 | 性向有毒の翁なれば
              六波乱ここ一番の無茶振りで
                         春一番はかわゆいものぞ

追加の産卵あり

2022-02-17 | 小父のお隣さん
 11日にニホンアマガエルの産卵を確認して14卵塊を数えた。それから4日、水見回りをしたらやはり追加の産卵があって総計21卵塊となった。しかしながらコガモだろうか夜間の採餌活動で水域はごた濁りになっており深みにある卵塊は見えないから実際はもう少し上乗せ出来るかもしれない。

 昨季は36卵塊まで数えたような記憶があるが今期も30卵塊を越えてくれれば祝着至極そのものである。水商売の自転車操業ここに極まれりなのだ。

**今日の一歌「学べない学ばない牛尾の河童陣笠」

2022-02-16 | 性向有毒の翁なれば
              コロナ禍や仏も三度と申せども
                    四度目あろうか浮世の接種

お手盛りは得意でも一挙にはアカン…

2022-02-16 | 水辺環境の保全
 二つ池の縮小も今回限りの作業だと思いつつ行うけれど簡単には片付かない。堤外側を掘り削り内側の埋め立て部へ移動投入するのに1スコップ1スコップづつの手太楽なのだ。予定面積に土を投入できてもその下は泥土の地盤で固めようにも直ぐには無理でコンニャクの上を歩いている感じがしばらく続くのだ。それが一ケ月なのか二カ月なのかは不明のままで、それでも随時胴突き作業を続ける必要がある。
 まあ、お手盛りは自由自在の姥捨て山の孤老なのだが、あっちのお手盛り自在のおえら様とはずいぶん違う。こっちは泥塗り集積、耕盤の孔でもあっちは黒塗りとか破棄とか袖の下とかの類いの糞尿譚もどきで「ノミシラミ鼠の尿するおひざ元」それはともかく劣化甚だしい壊れているとしか言いようがない。

 さて作業は前述の段階までには至らず、堤の外側を削りながら内側を埋め立てつつ水際線の高さを維持させていく作業が続く。この日も前回の作業の後に降雨があって満水位になったおかげで埋め立て部との差が明確になった。地表面は今後も低下するからもう10cm程度は嵩上げしておかないと増水時には浸水しそうだ。
 かくしてこの日も土の移動を行っていたのだが3回目の接種が翌日に予定されているから思い直して作業は中止した。この作業、息絶え絶えになるまで行わないものの接種前日ではいつもよりセーブしておかねばと言う気持ちになる。で結局は日当たりの良いトンボ池傍でS先生等と春団冶、いいえ春談義して終わり・・・。

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フキノトウ採集した

2022-02-15 | 何よりの楽しみ
 拠点道具小屋周辺にフキノトウが出ていた。土壌環境が悪いから太目の立派なフキノトウとは言えないけれど初物になった。周辺のフキは小生が「景観植物・環境植生」の一端として配置してきたのだが一般の入山者だけでなく会友にとってもそれは単なる「山菜」としか映らず次々と姿を消していくのが常である。

 今回、採集したのは道具小屋の周囲である事から「環境植生」と思わなくても済む環境でもあるからで、季節の恵みをフキ味噌に仕立てて味わおうか、はてまたパンに練り込もうかと迷うところだ。蒸してペーストにしパンにしようか饅頭に仕立てようか、春雨が来て欲しい・・・。

        

**今日の一歌「学べない学ばない牛尾の河童陣笠」

2022-02-15 | 性向有毒の翁なれば
              節分の鬼より怖いCOVID
                         その早変わり歌舞伎座降参

耕盤盤下漏水網孔2

2022-02-15 | 水辺環境の保全
 一旦は埋め立て未完成部の始末で減水を押さえられるかもしれないと考え既存の土手半分を用土として埋め立て始めたのだがその労は報われず水位は同等程度で経過している。
 翌日、水位の回復を期待して池に立ち寄ったのだけれど期待したほどの成果は無し。それでも埋め立て部は高さが不足で増水時には水浸しになる可能性が大なので更に堤幅を削り埋め立て用土に使う事にした。

 ところがである。あらかた片付いた頃に何時ものごとく「天損降臨」があって已む無く急遽変更としたのだ。それは水域を狭めた事に由る護岸丸太の余りが誠に「もったいなく」思えた。元の位置の護岸丸太は新たに埋め立てる位置の護岸丸太を入れた結果、土に埋もれたままなので、これを上棚の大池の護岸丸太に使えば切り出す手間が不要だ。曳いて運ぶ労力は必要なのだが埋もれさせたままは何とももったいないのである。

 そこで水際線を目測して埋もれていた長い丸太材を使えば、現在2本で護岸している範囲を1本で賄えそうなのが判明したから早速の抜き取り作業とした結果、更にた一畳ほどの面積が埋め立て場所として広がったのだが用土は堤を狭めれば間に合いそうだ。そんなことで気合を入れ作業を続けたけれどあえなく正午、もう一日の作業が必要となった。

 返り際に下棚の法面からの漏水部を確認すると量の減少は無いけれど水は濁っている。このことから作業範囲とその周囲に広がった濁りの範囲に漏水部が存在するのが明確になった。もう一カ所の漏水出口は澄んだままなので位置が異なるのだろう。今回の設えで減水を防ぐ結果には繋がりそうもないのが理解できたけれど、まあ、無駄な事はたんとたんと在り続けるのがフイールドの作業であって、無駄とも見える姥捨て山の暇つぶし作業の集積で今のフイールドの環境がある。

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