GITANES嗜好者である時点で、非協力的である。
それとは無関係に・・・。
訳あって二日ほど家に一人きりになった(別棟にはもう一人いるが)。
つまりリビングを独占でき、何をやっても誰からも非難されない状態に
なったはずなのだが、結局狭小書斎でほとんどの時間を過ごした。
家人在宅中は、どういう訳か書斎に篭ることが少々後ろめたく感じられるから
その反動だろう。
アイスコーヒーが表面張力でパンパンになったグラスを摺り足でデスクまで
運び、なんちゃってコルビジェのソファに深く座る。
誰のみやげ物か知らないが、兵馬俑のミニチュアを触りながら
何のオマケか忘れたが、バスローブでくつろぐデュークトウゴウを弄くりながら
さてどう過ごそうかと考える訳だ。
ペンを持っても別に書くこともないし、ネットを眺めるならリビングの方が
いい環境である。
未読の本を読み進めるなら、それこそ書斎以外の場所で寝転んだ方が捗るものだ。
さて・・・。
と、ふと手にした既読の本をめくると、これがまた面白い。
それぞれの本にはあの一行、あのフレーズだけ読み直したいと思う箇所がかならず
あるものだ。それがない本なら既に処分している。
だから、何気なくランダムに本を手にとってもそれなりの時間は拘束される。
いや、こんな暇があるなら未読棚の本(もう数えるのをやめてしまったが)の中から
一冊選んで読んでいく方がよっぽど前向きな活動と言えるのだが、私は書斎で
そもそも何か前向きなことをやろうと思ってここに篭っているわけではない と
思い直す。
それでは整理整頓してみよう。うん、それがいい。
ちょうど上手い具合に、滅茶苦茶散らかっている。うん、整理整頓だ。
まず、床に転がったり積まれたりしているあれやこれやを右から左へ、
左のものは右へ前へ後ろへ移動させる。
あの棚にはやはりあのカテゴリーの本を並べる方がいいから、そうすると玉突き的に
あっちはこうなり、こっちはあんな感じになる。
ここには時計を置き、そしてそのとなりにちょっと重要なもののスペースを割き
その向こうにはまったく重要でないものをレイアウトして、
とまず頭の中で手がけるシミュレーションがなかなか愉しい。
いやあ、シミュレーションだけで深夜になってしまった。
整理整頓はまた次回だ。
有意義だったことだけは間違いない。
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