GITANESを病院で隠れて吸ってみたい。
それとは無関係に・・・。
入院1週間。
まあ5冊もあれば本は足りるだろうと考えていたが見通しは甘く、
途中で2冊ほど持ってきてもらった。
病室のテレビが壊れているので、本を読むぐらいしかやることがないのだ。
血液を抜くための管が昨日抜けた。
これで私はどこへもつながっていないスタンドアローン人間に
戻った訳だ。
今朝は抜糸。
抜糸というから糸をスルスルスルと、仕付け糸を職人が抜くように
処置されるのかと思っていたが、何やらカチンカチンと金属音が聞こえた。
グロイから確認していないが、すくなくとも仕付け糸ではないようだ。
今回の入院でわかったことは、病院食(普通食)って
それほど不味くないということだった。
サバの竜田揚げなんて、なかなかのものだった。
それだけわかったところで、明日退院と告げられた。
頸部を手術してもらったのだが、手術前夜に主治医の先生から
「左の耳の外側は感覚がなくなります。ほかの重要な個所の
神経をなるべく活かす目的で、耳の外側の神経は切ることになります。」
と告げられていた。
聴覚にはまったく関係ないし、耳の中の感覚もちゃんと残っているが
外側は確かに、触っても何も感じない。熱いも冷たいもなくなっているのだろう。
ここに感覚がないということは、動かすこともできないということである。
私がただの人間だから耳を動かしながら生きていく局面がそもそもないが、
野生のうさぎだったら死活問題ではないか。
ああ、人間でよかったと思った。
その代り、顔の機能はすべて残して貰えた。
うさぎか。
明日の夜は自宅で、月のうさぎを見上げる約束をしていた。
どうやら約束は果たせたようだ。
皆様、ご心配をおかけいたしました。
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