GITANESを線香代わりに(その6)。
それとは無関係に・・・。
私はよく、お誘いを断るのに
「その日はあいにく法事があって・・・」と言う。
ひどいときには
「今度メシでも行こうよ」と言われただけなのに
「その日はあいにく法事があって」と言うもんだから
「まだいつにするか言ってないじゃないか!」と怒らせてしまう場合もあるが
最近では周りの人もそのやり取りにも慣れてしまって
苦笑いされるばかりである。
「今度メシでもどう?でもどうせ法事?」なんて、諦めながら誘ってくれるという
新しいパターンも芽生えつつある。
いやしかし、先日の火曜日は本当に法事だった。
父の七回忌。
たまたま両親と仏壇を引き取った私が段取りをつけるのだが
こういう行事は何度やってもなかなか慣れないものだ。
服装についてもこっちはこの上なくリラックスした格好なのに(一応全身真っ黒ではあるが)
来てくれた親族はみな礼服だった。申し訳ない。
病気療養中の坊さんは、まだ病状がすぐれないらしく
ピンチヒッター坊が来てくれた。
その後墓所へ行って線香と花と経をあげて終了。
うちの関係者の二つの墓を覆うように佇んでいた、大きくて古い桜の木は
朽ちてしまい、なくなっていた。
花を楽しむことはもうできないが、毛虫は落ちてこないので
まあよかったじゃないか とオヤジや先祖代々に話しかけた。
供えた花はちょっと多すぎるぐらいのボリュームだった。
快晴だったが、線香の煙は風のせいでにゆらゆら上がっていった。
親戚はどんどん年齢を重ね(誰でもそうなんだけど)、こういう行事に参加する人は
減るばかりだろう。
なかなか増えないが、減るのは普通に減っていく。
月日は早いなあ。
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