GITANESが線香代わり。
それとは無関係に・・・。
ここには何度か登場する坊さん。
祖父宅の隣地にある寺の住職で、私がいろいろとおつきあいを始めたのが
祖父の葬儀あたりからだった。
それから祖父・祖母、父、兄の葬儀で世話になった。
住職という単語から勝手に想像するより若く、49歳であるらしい。
かなりファンキーな方なのかな、と思うフシもあり
例えば何度か電話したとき酒に酔っていて
会話が成立しにくいという状況がたまにあった。
祖父が書道を教えていたので、そういう意味では彼は私の弟弟子か、
少なくとも大げさに言えば同門ということになる。
昨日その坊さんの訃報が届いた。
49歳。肝硬変だったらしい。
もう数年患っていて僧侶としての仕事を休んでおり、その間のピンチヒッターは
82歳のお父さんが務めていた。
久しぶりに復帰して、法事を執り行ってくれたのは昨年末の
私の兄の一周忌だった。
「あ、復帰されましたか。お久しぶりですね。」
「ご無沙汰しておりました。よろしくお願いします。」
という会話があったが、足元は覚束なかった。
読経の声はピンチヒッターの父僧侶よりすばらしく、
また安定していた。
何度も読経してもらった声だったので、安心感があった。
お坊さんも当たり前だけど亡くなるんだなあ。
若くして亡くなるんだ。
勝手に、色々とこれからも我々と先祖の墓を見守ってくれるのだと
思い込んでいたが、亡くなるのだなあ。
いや、見守ってはくれているのだろう。今日も、これからも。
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