the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 





GITANESのにおいをプンプン漂わせていたら落ちるだろうね。
それとは無関係に・・・。

もう新社会人や新大学生がスーツを用意するシーズンが近づいてきた。
まだ今でも「黒ベースのスーツ」が最もよく売れるんだろうか?
そう言えば就職活動・会社訪問のスーツも黒なんだろうか?


一昔前はリクルートスーツと言えば紺ばかりだった。
真新しくサイズがしっくりしないスーツを着た群れが駅前や
会社の前にいたものだ。

なんで紺ばっかりなんだろう?誰が求めてるんだろう?
と疑問に思った洋服屋に勤める私は、近隣の企業の採用担当者・人事の責任者・
会社の代表者の人に(と言っても田舎なのでいわゆる有名どころの企業トップではない)
アンケートを取った。
回収数は200件程度だから参考の参考にしかならないが、
「入社希望者の服装は紺でなければならないか?」
「面接では何を見るか?」
「会社に服装規定はあるか?」
などのアンケートである。

集まった回答を要約すると
〇面接に来る学生の服装など何色であっても構わない。
〇人物本位、清潔にしているか、受け答えはどうか、元気があるか などを観察する。
〇会社に服装規定はないが、常識的なスーツ姿であれば構わない。
というものだった。
1社だけ、「紺の無地スーツが望ましい」というのはあったが。


曲者は最後の「常識的なスーツ姿」という個所だろうか?
「常識的ってどんなの?」という、問いが問いを呼んでしまうような状態である。


さて、会社側がさして望んでいないような紺無地スーツなのに
どうして結果的にみんなが紺無地スーツになってしまうのか?と考えたが、理由はほぼ

〇洋服屋の店員が、そう言ったから。

だろう。


洋服屋の店員が、そう言ったのにはいくつかの理由があるのだ。

〇この学生(お客)がどんな会社へ面接に行くかわからない。
わからないけど、いろんな会社に行くのだろう。1件でも「洋服にうるさい会社」があったら
困るだろうから、どこへでも着ていける「紺無地」がいいだろう・という理由。

もうひとつは
〇「無難ですよ」ですべて片付く接客が楽だから・である。


昨今の、黒スーツばかり現象でも同じことだろうか?
黒スーツなら、もうひとつ店員はキーワードを付け加えることもできる。

〇お葬式とかでも着られますよ。

なるほど、売りやすいだろうなあ(「とかでも」という部分がなかなかいい曖昧さだ)。
黒ばっかり作る・黒ばっかり品揃えしておけば売れる。
売れ残っても数年がかりで売れるし、数年経っても同じようなものを売るんだから
値下げしなくても売れる。いいことばかりだ。




私にも面接する機会がある。

その際に黒スーツを着て来られたら、「あ、こいつ何にも考えてないな。」という感想しか浮かばない。
そりゃあ洋服屋の会社だから、という特殊事情もあるが。

サイズが合っていて、季節が合っていて(夏に冬物、冬に夏物は痛々しい)
清潔・シワだらけでなければ、まず洋服についての篩などクリアしたようなもんだ。



さて、どんな洋服屋でスーツを買うべきか?
これは意見が分かれるところだろう。
見分けるコツもなくはない。

パンツの裾は直して当然だとして、ちょうどいいサイズがなければ
ウェストサイズも直してくれるだろう。
ところが、中には上着の袖丈を直そうとしない服屋もある。
今は誰でもどこでも簡単にネットが使える環境があるだろうから、自分で
「袖丈はどれぐらい(の見た目)が適当か?」を調べておくこと。

試着して、袖が長かったり短かったりするだろう。ドンピンシャはなかなか珍しい。
その時に店員が
「お袖が1センチ長いようですね。お直しした方がいいですよ。」と薦めてくれたら
まずその店員は信用できる。
中には、気をつけの姿勢で袖の端が手の甲の半分以上を隠している状態なのに
「まあ、許容範囲ですね。」と、直したがらないヤツもいるだろう。
その店員は、あなたを早く片付けたいのだ。

悪いことは言わない、その店はおやめなさい。




そういえばその、昔とったアンケートには、

〇ジーパンで面接に来てもいい。でもどうしてジーパンで来たのか突っ込まれるから
 それにどう答えるかで判断します。

という回答があった。

どんな業界の、なんという会社だったのかもう忘れてしまったが
そこは普段みんなスーツを着ていたような気がする。
















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