マナー

GITANESを吸うこと自体が既に。
それとは無関係に・・・。

以前どこかで、
「マナー講師、すなわちマナー違反メーカー」
「マナー講師、つまりマナー違反製造者」
という表現を見かけ、思わず笑ってしまった。
確かに、私も日頃からそう感じていたのだろう。

「客先で冷たいものをストローありで出された時の
飲み方マナー」というのを、着物をきちんと着込んだ
おばちゃん講師が
「それはこうやるんです！」と実践していたのを観たが
（曰く、軽く指を２本添えて小指は少々曲げながら・・・）
「ウソつけ！」と突っ込んだこともある。


私が就職したのは今も勤務している会社なのだが、
小売業なもんだから、接客マナーにも一応うるさく
入社したてのころは外注のマナー講師による
接客マナー講座もあった。
私は「躾のおばちゃん」と呼んでいた。
もちろん、仲は頗る悪くて
私に対する評価票も見せてもらったが「最低」という
評価を頂戴した。
「SGC君は、端的に言うと『居直りの態度が見られる』」とのこと。
言い得て妙とはこのことだ、私は私をこう表現したことについて
その躾のおばちゃんを高く評価していた。
「さすがにうまいこと言いますね」と言ったら
「あら、アハハ」と笑ってらっしゃった。
某有名百貨店の人事部で、そういう関係の仕事をずっとやっていて
退職後はマナーコンサルタントをやっていたそうだ。

まあその人がマナー違反製造者とは思わないのだが
やっぱりマナー講師さんの中にはマナーを発明するのが得意、
という人も多いのだろう。
なにしろ、
「ストローの、マナー的に正しい使い方」を
即座に呈示してしまうほどの腕前の人が存在するのだ。

今はまだどこにも存在しないような未来の乗り物の中で、
同乗者の男女が突然発情してしまって困っている場合の
作法

なんてものも、すぐに作れるんだろうなあ。

ああ、すごいすごい。