the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 



GITANESは読書の伴。
それとは無関係に・・・。

シャワーをやめて、ゆっくり湯に浸かることを再開したら
やっぱりそれなりに読書量が増えた。
入浴中にゆっくり本を読むと話すと、相手から
「湯の中に本を落としたりしませんか?」とか
「本がふやけたりしませんか?」とよく訊かれる。
そりゃ落としますよ。ふやけますよ。
それの何が問題なんだろうか。
借りた本ならよろしくないが、すべて自分の本なのに。
それと、濡れたりふやけたりしますけど、溶けることは
ないですよ。すぐに掬い上げるし。
印刷された文字がすぐに消えてしまう訳でもなく、
文字が勝手に入れ替わることもなし。
概ね何の問題もない。

さて。
三國清三 / 三流シェフ
オテルドゥミクニのオーナーシェフによる、幼少期から
修業時代、やがて自分の店を持つまでになる仕事ノンフィクション?
自叙伝?
仕事ノンフィクションの本が好きなのだが、これも面白い。
彼にはいろいろあったようだが、そしてその料理を食べたことも
店を訪れたこともないが、この本の内容は面白い。
それだけで十分なのだ。

佐藤嚴太郎 / 控えよ小十郎
控えよと言うのは言わずと知れた伊達政宗。言われるのは
その腹心片倉小十郎。
NHK大河 独眼竜正宗を思い出してしまうので、政宗は渡辺謙
小十郎は西郷輝彦の顔が浮かびながら読んだ。
他にも錚々たる顔ぶれ。亡くなった俳優も多い。
原田芳雄、寺田農、いかりや長介もいた。
物語が90%以上進むまで面白かった。
しかし、タイトルが「控えよ小十郎」だからてっきり
最後の最後にもこれが効いてくるのだとばかり思っていた。


片岡たまき / あの頃、忌野清志郎と
        ボスと私の40年
本屋で買ってすぐ、路上で袋から取り出して読み始めた本。
誰かの目を通して誰かのことを語った本というのは、これほど
までに魅力的なのかと思う。
ずっと清志郎、RCサクセションの曲を聴きながら読んだ。
ドカドカうるさいR&Rバンドを聴きながら歩くと
完全に歩調がそれになった。


ピエロ・マルティン / 測る世界史
世界の基準となった7つの単位の物語

メートル、秒、キログラム、ケルビン、アンペア、モル
そしてカンデラ。
どれがなくても今の世の中が成立しない「単位」はどうやって
生まれたのか という本。
はっきり言って私は最近まで、まだメートル原器が長さの
基準になっているとばかり思っていた。メートル原器に
ついては小学5年生のときのS先生に聞いた話だったから
それから数十年、私の知識がアップデートされていなかった
ということになる。恥ずかしい。

中島らも / エッセイコレクション
深夜のテレビ、なげやり倶楽部だったか
いやもっと前のものだったか忘れたが、それに彼が出演して
いたときに、「タコが海の生物でよかったですね。もし
陸上の生き物なら、たとえば箪笥をどけたらタコが
潜んでいたりしたら・・・」てなことを話していた。
それを観る前から彼のことは知っていたが、その話から
「変なやっちゃなあ・・・」と思っていた。
そのときはまさか後に自分が「明るい悩み相談室」から
始まって多数のエッセイを買いまくるなんて想像して
いなかった。
突然の事故で亡くなったが、彼ほど「突然いなくなる」のが
似合ってしまう人は珍しいと思っている。

ちなみに私もタコは海中の生物でよかったと思っているし、
ゴキブリに毒がなくてよかったと考えているし、ムカデに
羽がないことも良かったと感じている。
神に感謝したい。









コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 「短感」第2... 「立場」第2... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。