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それとは無関係に・・・。
 



GITANESは読書のお供。
それとは無関係に・・・。

あまり本を読まなかった7月。
これは理由がはっきりしている。
浴槽に湯をはりゆっくり浸かって本を読むのを
重要な日課にしていたのだが、続く暑さのせいで
シャワーに切り替えたからである。
いくら私でも、シャワーを浴びながら本を読むのは
至難の業だし本が勿体ない。
湯に浸かっていた時間は平均で30~40分もあったから
結構読書速度が速い私としては、この毎日の時間が
なくなると、本当に読書が進まなくなるのだ。
1日に35分だとすると35分×30日=1050分
=17時間以上になる。
これがなくなるとリビングで寝転んで読むか、書斎で
ソファに座って読むか しかない。

●宮城谷昌光/草原の風 下
いよいよ下巻。しかし上・中と比べるとものすごく駆け足で
淡々と進んだ印象。全体的には面白かったが。

●武田百合子/日日雑記
やはりちょっと苦手な、汚いものがダイレクトに書かれて
いそうな部分を飛ばし飛ばし、やっと読了。
表現が面白い。昔は男性のエッセイしか読まなかったが
近年は男女比50:50ぐらいだろう。
内田洋子氏や須賀敦子氏のものを集中して読んでいた時期は
それこそ女性が書くものばかり読んでいた気がする。

●井原忠政/三河雑兵心得14 豊臣仁義
続編がやっと出た。
しかし、去年から今年にかけての年末年始にどんどん
買い集めて読んでいた時期と比べると、あきらかに
熱量が下がってきた。
ああ、読んだなあという感じである。

●ベストエッセイ2024
数年前のこの本を読んだ時、そういう時勢であったのか
そういう編集であったのかはわからないが、どうも何やら
偏っているような気がして、読み終わるまでその感覚が
拭えなかった。
何でもない日常と、誰にでも起きるような時折の事件
について読むのが好きなのだが、その年のベストエッセイは
コロナ禍のせいでどうも多数が同じ方向を向いているような
気がした。
それが嫌で、昨年一昨年は読まなかった。
今年は何の気なくまた買ってしまい、これが結果的によかった。
堀江敏幸氏のところがよかった。
この人の書く小説で「動詞の現在形」で終わるものが
いくつかあって(短編集)、独特の閉じ方をするのが
印象的なのだが、エッセイも面白い。


というようなことで、また湯船でゆっくり読む時間を
作ろうと思っている。



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