13時40分に標高1949mの一切経山に着きました。ここで周囲の眺望を見ながら昼食休憩とします。山頂から見下ろすコバルトブルーの五色沼は太陽光の具合で微妙に変化するそうです。「魔女の瞳」または「吾妻の瞳」とも呼ばれています。全国各地に五色沼が存在しますが、ここから見下ろす神秘的な湖は格別です。
五色沼の標高は1750m。周囲の紅葉はピークを過ぎたようです。9月末には木々が赤く染まっていたことでしょう。
湖の西側は早くも日が陰ってきました。標高差200m弱。往復できないこともありませんが、帰りに鎌沼にも寄りたいので、上からの眺望で満足することにします。
五色沼の先には蔵王連山が見えています。安達太良山から見るよりずっと近いですが、この時期にしては霞んでいます。
蔵王連山をズーム。北から熊野岳、苅田岳、屏風山、不忘山と連なります。
秋の空気に包まれれば、五色沼の先には朝日連峰や月山が見えるはずです。肉眼では月山や葉山をうっすら確認できたのですが、コンデジ画像にはなかなか姿を現しません。手ごろなデジタル一眼が欲しいですね。明るく鮮明に撮影できるスマホカメラには、朝日連峰や米沢の平野部の先にうっすらと月山が写っていました。
家形山の先にの朝日岳をズーム。これはコンデジにようやく写った姿です。一切経山から60kmしか離れていないので、早朝に来れば鮮明に見えたことでしょう。
西側には吾妻連山が連なります。西吾妻山から中大嶺、東大嶺、そこから手前に昭元山、烏帽子山、ニセ烏帽子山と続き、家形山を経て一切経山へと尾根が続いています。
山頂から少し南へ下った地点から南南西を眺めます。正面には一切経山とほぼ同じ標高の東吾妻山。その右には磐梯山、左には那須連山を遠望
磐梯山をズーム。東吾妻山の稜線の先には尾瀬の燧ケ岳と会津駒ヶ岳方面の峰々を遠望。安達太良山に登った午前中よりも南側の視程が良くなってきました。湿度が下がってきたのかもしれません。
こちらは東吾妻山の東側稜線の先に見える那須連山。中央は茶臼岳と三本槍岳でしょう。その右側に連なるのは三倉山、さらに女峰山、太郎山、日光白根山方面だと思います。
南南東には吾妻小富士を見下ろし、安達太良山を遠望。
手前から高山、箕輪山、安達太良山のピークとほぼ一直線に並んでいます。午前中は安達太良山から一切経山の山頂を眺めてきました。
吾妻小富士の火口をズーム。昨年、噴火口のまわりを一周しました。
そして東には福島の街並みと信夫山を見下ろします。
魔女の瞳と360度の眺望を満喫したので、一切経山から下り鎌沼を周回して浄土平に戻ることにします(続く)