ウリパパの日記

自由気ままに・・・

トンガ諸島で火山大噴火 2022.1.15

2022-01-15 20:33:07 | 自然

日本時間の今日15日の午後13時過ぎに、トンガ諸島の火山島フンガトンガ・フンガハアパイで大規模な噴火がありました。昨日未明に大規模な噴火を起こしたばかりで、今回は昨日を上回る規模。噴煙が15000mまで到達しました。気象衛星ひまわり8号が噴火の様子をとらえていました。ひまわりの画像を引用します。

 

13時の画像には変化がありません。

 

13時20分。噴火が始まりました。

 

13時50分。灰色の噴煙がかなり拡大しました。

 

14時20分。噴煙の範囲がピークに達します。

 

14時50分。噴煙の広がりに変化はありません。日没をむかえ可視画像は暗くなってしまいます。

この噴火に伴い周辺地域に津波警報が発令されました。トンガで80cm、サモアで60cmを観測しています。日本でも若干の海面変動が予想され、津波予報が発令されています。

昨年8月に福徳岡ノ場の海底火山の噴火でも気象衛星画像で様子を見ることができました(参考)。その時は噴煙が西側に流されていましたが、今回のトンガの噴火では同心円状に広がっています。噴火の規模は福徳岡ノ場うよりも大きそうです。なお福徳岡ノ場の噴火で形成された新島は波に洗われて消滅しました。

 

(1月16日追記)

昨日想定以上の影響が太平洋沿岸に出ています。バヌアツで140cm、遠く離れたチリや日本でも1mを超える津波を観測しています。未明に奄美群島、トカラ列島、岩手県に津波警報を発表され、北海道から沖縄県にかけての太平洋側の広い範囲に津波注意報を出されています。解除のめどもたっていない状況です。海溝で発生する巨大地震ではなく海底火山の噴火によりこのような広範囲に影響が及ぶのは不思議だなと思っていたところ、気象庁の会見でも「通常の津波とは異なる」と説明がありました。

気象庁・宮岡一樹地震情報企画官の発言を報道から引用します。

「今回の潮位変化は地震に伴う、通常のものとは異なると考えている。ただし現時点でこれが津波かどうかは分かっていない」 気象庁は、潮位の変化はトンガでの大規模火山噴火によるものとしながらも「通常の津波とは異なる」との認識を示しました。 予想到達時間よりも早く潮位が変化していて、また潮位に変化があった際には気圧の上昇も観測されていました。 さらに、短い周期で潮位が上下しているということです。 気象庁の担当者は、「メカニズムが分かっておらず、警報解除の見込みは立っていない」と述べました。 津波警報は2016年11月に福島県沖で発生した地震を受けて福島県と宮城県に発表されて以来です。(引用終わり)

 

大噴火による空気振動が影響しているのではないかという推測もあるようです。噴火の規模は想定以上で、爆発音は2300キロ離れたニュージーランドでも聞こえ、500キロ離れたフィジーでは大きな雷鳴のように聞こえたと報道されています。海底火山の噴火としては過去最大規模ではないかという推測も出ています。

気象衛星の観測により、噴煙は最大2万メートル(20キロ)、半径260キロにも広がっているそうです。1991年のピナトゥボ火山の噴火に似ているとの指摘もあって、噴火規模を0~8で示す火山爆発指数(VEI)も同じ6程度の可能性があるとの予測です。ピナトゥボ火山の噴火では火山灰が成層圏に達し、太陽の光が遮られて世界的に気温が下がました。数年後には日本で記録的冷夏となり、タイ米を緊急輸入したことが記憶によみがえります。今回の噴火も世界規模の気象に影響を及ぼさないか懸念されます。それから大量に発生したと思われる噴石の影響も心配です。

 

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霞ヶ浦手賀からのダイヤモンド富士 2022.1.14

2022-01-15 14:52:14 | ダイヤモンド富士

昨日は冬型の気圧配置が強まり、関東地方の上空には一時的に強い寒気が南下しました。そのため朝から冷たい季節風が吹き日中も6~7℃と寒い一日となりました。等圧線が縦に走るときは富士山方面も快晴のことが多く、絶好のダイヤモンド富士日和です。昨日は茨城県での在宅勤務なのでフレキシブルに時間が使えます。早速15時に仕事を切り上げ、小美玉市の素鵞神社に寄ってから霞ヶ浦へ向かいます。

 

昨日のダイヤモンド富士の観察ポイントは東岸の手賀地区です。西から冷たい筑波おろしが容赦なく吹き付け、立っているのが困難なほどの寒さ。こんなに風の強い霞ヶ浦は初めてです。昨日の土浦の最大瞬間風速は西の風15.4m/sでしたが、湖面を吹き渡る強風はそれ以上かもしれません。普段は穏やかな水面を見せる霞ヶ浦も白波がたっていました。

ダイヤモンド富士を狙うカメラマンは20名ほど。三脚を立ててスタンバイする人は少なく、あまりにも風が強いため皆さん車の中で待機しているようです。

 

まもなく日没を迎えます。太陽は非常に眩しく、富士山の姿はまだ確認できません。霞ヶ浦の対岸までの距離があるため、手賀地区から見る富士山は裾野から見えるはずです。写真の左には牛久大仏が見えています。そろそろカメラマンの皆さんも準備を始めたようなので、邪魔にならないように湖畔に降りて日の入りを待ちます。

 

ようやく富士山の姿。肉眼でもうっすらと富士山のスカイラインが見えています。

 

山頂にかかりました

 

大きなダイヤモンド富士

 

ほぼ真ん中に着地です

 

トリミング+画像処理してみました (RAWデータは使ってません)。肉眼で見る姿とはだいぶ異なりかなり不自然・・・

 

富士山頂の南側には雪煙が舞っているようです

 

ゆっくりと北側に沈み始めます

 

茨城県ならではのスケールの大きいダイヤモンド富士です

 

南斜面の雪煙が輝き始めました

 

荒々しい姿です

 

期待通り富士山の影が現れました

 

沈みそうでなかなか沈まない太陽

 

最後の輝きです。太陽が山頂に着地してから沈み終わるまで数分かかりました。一方、八王子から見る日没は一瞬で終わってしまいます。

 

波荒い霞ヶ浦と日没後の富士山。富士山の南側に見える山のピークは丹沢の蛭が岳でしょうか。

 

少しひいて牛久大仏を入れてみました。大仏は富士山に背を向けています(笑)。大仏の正面に富士山がやってくるのは来週後半です。

 

富士山の影がとても長く伸びていました

 

少し湖畔を散策します

 

富士山と大仏が重なる場所まで歩いてみるつもりでしたが風の強さと寒さのために引き換えしました。来週は午後休暇、あるいは在宅勤務+早帰りが可能であれば、ダイヤモンド大仏を狙ってみたいです。

 

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