再び茨城県の話題です。記事の投稿が遅れてしまいました。先週金曜日、ダイヤモンド富士を見るために霞ヶ浦へ向かう途中、小美玉市の素鵞神社に立ち寄りました。地元の小川祇園祭りや、近年では御朱印で話題になっている神社です。今まで何度も近くを通りかかっていますが、立ち寄ったのは今回が初めてです。
鳥居をくぐると右手には稲荷神社。御祭神は「宇迦之御魂命」が祀られています。
記念碑の先にはケンポナシの大木。樹齢は二百年以上といわれており、小美玉市の天然記念物に指定されています。幹が二股に分かれている夫婦木。樹高25m、目通り幹周囲は約3.7mを誇ります。
鳥居を入り左手には稲田姫神社。陰神「櫛稲田姫命」が祀られています。現在の社殿は平成22年に改築されたものです。
石燈籠から拝殿を眺めます。享禄二年(1529年)創建、園部川に流れ着いた神像を祀ったことが始まりです。素鵞神社のHPから以下に引用します。
当神社の創建は、享禄二年(一五二九年)橋本源左衛門、孫左衛門の兄弟が園部川の河口で遊漁中、流れの中で鯉に守護される御神体を発見されたことから始まります。御神体は「吾は是牛頭天王にして陰神、陽神也。将に当所の鎮守とならん。」と神託を言い渡すと、兄弟はそれに従って町辻に御神体をお祀りし御奉仕することとなりました。
翌年、この話を聞き及んだ小川城主薗部宮内少輔が願主となって祭典を行うと、御神体は紛れもなく陰陽の二神であると悟り、陽神の素戔嗚尊を城外に、陰神の櫛稲田姫命を城内にそれぞれ丁重に社殿を造営し分祭鎮座致しました。
以降、毎年六月になると「四度のまつり」と称する四回の祭禮が城内より村中に至るまで盛大に執り行われたそうです。今もその式が残り、素鵞神社の「祇園祭」に受け継がれております。(引用終わり)
御祭神は、陽神「素戔嗚尊」、陰神「櫛稲田姫命」です。毎年夏には3日間にわたって行う祇園祭があり、町内を獅子や山車が巡り、御囃子が響き渡ります。約500年の歴史を持つ祭事で、多くの見物客で賑わそうです。
向かって右側には神輿舎。祇園祭礼の渡御に用いられる御神輿が納められています。屋根には鳳凰の姿が見えます。
祇園祭の説明です。
手水舎の龍。水は出ていません。
拝殿の左手前には、ご神木のケヤキの木。樹齢は500年以上といわれており小美玉市の天然記念物に指定されています。樹高35m、目通り幹周囲は5.9mを誇ります。枝ぶりが立派です。
狛犬と拝殿
向かって右側の阿形の狛犬
向かって左側の吽形の狛犬
拝殿の額編
拝殿の彫刻。立派です。拝殿は屋根の千鳥破風に加え、総唐破風造りの向拝となっています。神社建築の中でも格式の高い造りであり御神威にふさわしい風格を感じさせます。平成29年に屋根葺替修復が行われました(HPより引用)。
裏側に回ってみました。本殿の先には拝殿とご神木
隙間から本殿をのぞいてみました。明治期の改築時に伊勢神宮を尊び「神明造り」とされたといわれています。
本殿の裏手には、猿田彦命・九頭龍・水神の石碑。「猿田彦命」・「九頭龍神」・「水波之女命」をお祀りしています。
その横には秋葉神社。御祭神の「軻遇突知命」をお祀りしてます。
再び本殿とご神木を見上げます。
帰りに、書置きの御朱印を購入しました。