ウリパパの日記

自由気ままに・・・

近畿地方を直撃した台風7号 2023.8.15

2023-08-15 20:59:14 | 自然

日本の南海上をゆっくり北西に進んだ台風7号は今朝5時前に和歌山県の潮岬付近に上陸。時速15kmと自転車並みの速度で近畿地方を北上しました。各地で線状降水帯が発生して記録的な大雨を記録。特に台風前面で北東から湿った風が吹きつけた鳥取県には夕方「大雨特別警報」が発表されました。上陸直前の午前3時の中心気圧は975hPaでした。

 

台風7号の動きと今後の予想進路です。一時的にオホーツク海高気圧の勢力が強まっているため、北海道方面には向かわずまっすく北上する予想です。

 

日本付近の海面水温の平年差(昨日)です。日本の南海上はそれほどの高温にはなっていないため、心配されたほどの勢力に発達しませんでした。それでも台風の中心付近では瞬間最大風速30m/s以上を記録して大きな被害が出ました。今回の台風とは直接関係ありませんが、東北から北海道付近の海水温が異常に高い状況は7月から継続しているようです。日本海の海水温も高いため、台風7号は衰えることなく台風のまま日本海を北上する予想です。

 

観測値上は記録的な暴風に見舞われなかった一方、台風の動きが遅いため、長時間線状降水帯がかかり、24時間降水量の分布からわかるように、紀伊半島の南東斜面や兵庫県、鳥取県の日本海側では記録的な大雨に見舞われ、大きな被害が出ています。

 

三重県の宮川では24時間で605mmの降水を記録、大雨特別警報が発令されている鳥取県では佐治で496.5mmを観測するなど、紀伊半島や鳥取県で24時間雨量が400mmを超える降水となっています。

 

日最大瞬間風速は、台風進行方向の東側や中心付近の各地で30m/sを超えました。関西各地で壊滅的な被害を及ぼした2018年9月4日の台風21号では50m/sを超える暴風が吹き荒れたので、その時に比べると都市部での被害は少なくで済んだようです。台風21号は一時915hPaまで発達し、950~955hPaの勢力を保ったままスピードを上げて徳島県から淡路島、神戸を駆け抜けました。今回は中心付近の気圧が980hPaと高めであったことと台風自体の速度が自転車並みと遅かったため、竜巻のような瞬間的な暴風による被害は少なかったものの、長時間にわたり強風が吹き荒れたため、そちらの影響が心配です。

 

台風進行方向の東側では湿った南風が吹き付け、フェーン現象となって日本海側に吹き降りたため、新潟県では39℃を超える酷暑となっています。今年の夏は、連日全国のどこかで38℃を超える暑さを記録し続けています。まさに  The era of global boiling has arrived.  です。

 

関東地方でも風向きと地形の影響で局所的な線状降水帯が発生し、自宅の高尾付近でも未明から午前中にかけて激しい雨が降りました。日中は青空が広がり蒸し暑い一日で、八王子の最高気温は32.5℃。八王子では7月9日から真夏日が1か月以上も連続しています。夕方、積雲のなかにうっすらと虹が現れました。

 

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