東京近辺の雑木林では、ここ数年ミズナラやコナラのブナ科の落葉広葉樹が枯れる現象が見られています。今年の夏は特に顕著で、自宅から見る多摩の横山の雑木林では10%からところによっては30%ほどの木が枯死しています。これは甲虫という虫の仕業と言われています。自宅マンションも裏山に複数の巨木を抱えているので、いつ被害にあってもおかしくない状況です。そこで、本日午前中の高尾山霞台までの往復は、雑木林の様子を気にしながらの散策となりました。
まずは高尾駅(京王線車窓)から見る大光寺。先週紹介したサルスベリはほぼ満開。注目は本堂屋根の先の雑木林です。
枯れて茶色くなった木が目立ちます。
午前10時前の清滝前の様子。今日はハイキング客も極端に少なく閑散としています。周囲の木に立ち枯れは見当たりません。
高尾病院脇を抜けてケーブルカーに沿ってを登ります。途中ウバユリが咲き始めていました。この登山ルートは植林された杉や常緑広葉樹が多いため、立ち枯れの現象は見られません。
清滝から約20分で十一丁目茶屋脇に到着。横浜方面を見下ろします。湿度が高く霞んでいるため遠望は全く得られません。標高の低いところに茶色く枯れた木々が点々としています。
十一丁目茶屋から浄心門方面を眺めると、1本の木が枯れていました。多摩丘陵の立ち枯れと同じ現象でしょうか・・・
浄心門手前の切り株で恒例のオブジェを見学。八王子まつりのミニチュア神輿が展示されていました。
なかなか手の込んだ作品。雨よけのビニールで覆われています。高尾の天狗からのメッセージ付きです。COVID19第7波のため八王子祭りは中止となってしまいました。本来は今日が祭りの最終日でした。
ケーブルの高尾山駅でトクトクブックにスタンプを押してから、多摩丘陵を見下ろします。眼下は館町団地と八王子南バイパス工事エリア。この周辺の雑木林は枯れて茶色く変色した木が目立ちます。標高200~300mの被害が大きい印象です。
高尾山霞台から北高尾方面の眺望。標高の高いところは杉やヒノキの植林が多く、被害がでているのは標高の低いところの落葉広葉樹です。
1号路沿いは杉の大木に覆われ、立ち枯れは全く見られません。金毘羅台から高尾方面を見下ろします。
眼下に広がる標高250m前後の丘陵地は落葉広葉樹に覆われているため、立ち枯れがすさまじい状況です。
ここから先は花を見ながら下ります。タマアジサイが咲き始めています。装飾花の花弁は3~4枚です。
ハグロソウが満開でした
ダイコンソウがやたらと目立ちました。キツリフネはまだ見かけません。
清滝駅前に戻ってきました。正面の丘陵には立ち枯れた木が目立ちます。
帰りの京王線の車窓。毎年このペースで被害が拡大すると、数年で禿山になってしまいそうです。とても気になる現象です。
自宅近くの狭間公園でも1本枯れた木があるので行ってみました。完全に枯れてしまい、来年の復活は絶望的。伐採が必要かもしれません。
立ち枯れた木の根元を見ると、周囲に木くずが堆積していました。
館町方面の雑木林。こちらも心配な状況です。
高尾から相模湖のあたりにかけて、広範囲で立ち枯れしていますね。
心配になりますね。
コメントありがとうございます。ナラ枯れですか・・・
相模湖のあたりも立ち枯れしているのですか。心配ですね。
先日国道16号で近くを通りかかった武蔵村山の丘陵(六道山)も
かなりひどい状況でした。
今日は茨城から日光まで往復しましたが、北関東方面では
全く立ち枯れの現象は見られませんでした。