今日って部活オフだ、すると映画でも観にいけんじゃね? 金曜はユナイテッドシネマの会員デーではないか! と思って学校に来て予定表見たら、がっつり時間のかかる会議名が書いてあった。
そうだよね。これもオフにした理由の一つだった。そうは問屋がおろさないさ。
しかし、今日日、仕事があることほどありがたいことはないではないか。
学年だより№15(何のため2)
早稲田大学スポーツ科学科の2008年の入試問題。小論文の課題文に、『ドラゴン桜』というマンガのセリフと、それについて述べられた文章が取り上げられた。
マンガの主人公である、桜木という高校教師の、こんなセリフが示される。
~ 「社会のルールってやつはすべて頭のいいやつが作っている。そのルールは頭のいいやつに都合のいいように作られているんだ。逆に都合の悪いところはわからないように隠してある。つまりお前らみたいに頭使わず面倒くさがっていると…、一生だまされて高い金払わされるんだ。だまされたくなったら、損して負けたくなかったら、お前ら、勉強しろ。」
「お前らガキは社会について何も知らないからだ。知らないというよりは、大人は教えないんだ。そのかわり、未知の無限の可能性なんて、何の根拠もない無責任な妄想を植えつけてんだ。そんなものに踊らされて、個性生かして、人と違う人生送れると思ったら大間違いだ!(東大に入れば)何の夢も描けねえ真っ暗闇から抜け出せるんだ。」
「ナンバーワンにならなくていい。オンリーワンになれだぁ? オンリーワンていうのはその分野のナンバーワンのことだろうが。」 ~
このマンガは数年前にテレビドラマにもなり、一時かなり話題となった。
課題文の筆者は続いてこう述べる。
~ 上流の子供は、あらかじめ下流の人間とは異なるように育てられる。生活態度、言葉づかい、勉強のしかた、すべてが相互に関連して、上流らしさが作られる。
しかし、中流や下流の若者は、学校や家庭を通じて、誰もが平等だといって育てられる。ところが中学、高校、大学、就職と進むにつれて、社会に上も下もあることに気づかされ、ショックを受ける。そして社会から離脱していくのである。 ~
以上の課題文に基づいた、早稲田大学スポーツ科学部の出題が次のものだ。
「社会の階層化について、801字以上1000字以内で自分の考えを述べなさい。」
この問題は、先日、小論文の放課後講習で解いてもらった。
みんなはどう書くだろう。まず「階層化」の意味がわかるだろうか。
最近よく耳にする「格差社会」という言葉も、ほぼ同義と思えばいい。
ここ数年、この「階層化」「格差」といった問題が、大学入試の小論文で多くとりあげられている。「フリーター・ニートについて論じなさい」といった課題も、同じ主旨のものだ。
小論文なんか関係ないという人も、大学の先生が何を考えて入試をするのか、という観点から考えてみてほしい。
なぜ、小論文でこんな課題が出るのか。