水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

11月28日

2011年11月28日 | 日々のあれこれ

 3学年だより№32(ベガルタ仙台2)
 
 人がどれだけ頑張れるかは、目的の崇高さやら、報酬の大きさではなく、誰かのためになっているという思いを強く持てるかどうかだ。
 内田樹先生もこうおっしゃっている。


 ~ 人間が努力をするのは、それが「自分のため」だからではありません。「他の人のため」に働くときです。ぎりぎりに追い詰められたときに、それが自分の利益だけにかかわることなら、人間はわりとあっさり努力を放棄してしまいます。「私が努力を放棄しても、困るのは私だけだ」からです。でも、もし自分が努力を止めてしまったら、それで誰かが深く苦しみ、傷つくことになると思ったら、人間は簡単には努力を止められない。自分のために戦う人間は弱く、守るものがいる人間は強い。これは経験的にはきわめて蓋然性の高い命題です。「オレがここで死んでも困るのはオレだけだ」と思う人間と、「《彼ら》のためにも、オレはこんなところで死ぬわけにはゆかない」と思う人間では、ぎりぎりの局面でのふんばり方がまるで違う。(「WEB内田樹研究室」) ~


 そういう「誰か」を想定できることは、ほんとうに幸せなことだ。
 さしあたってみんなは、卒業できたとき、進路が決まったときに「おめでとう」「よかったね」と言ってくれそうな人を頭に描いて、最後の一踏ん張りをしてみたらどうだろう。
 あと、自分で自分の支えになるものがあるとしたら、辛かった経験だと思う。
 思うようにいかなかったこと、悔しかったこと、我慢せざるを得なかったこと、腹が立ってしょうがなかったこと、むかついて眠れなかったこと、自分が情けなくてどうしようもなかったこと。 後悔やら反省やら怒りやらがいりまじった、いつか見ていろ、この思いをはらしてやるぞという思いは、自分を支える力になる。
 思ったような人生が過ごせなくて、暗い時期を過ごした経験は、最後に必ず力になる。
 思い出したくないような自分、人に話したくないような思い出は、そっと大事にしておこう。


 ~ 今、学校の授業の生物の時間で植物の勉強をしてるんです。
 そのときに先生が
「菊の花が絶対に咲かない方法を知ってるか?」
 と私たちに聞いてきたんです。
 みんな「わからない」と言いました。
 どんな方法だろ……。
 私は先生の答えを聞いた瞬間、思わず「ステキ!!!」と叫んでしまいました (>∀<)
「ずっと光を当て続けることなんだよ」と先生は教えてくれたんです。
 暗い時期なくして花は咲かない。
 光も影も同じくらい大切にしている菊の花。
 わたしもどんな影でも大切にして生きていこうと思います! (ひすいこたろう「名言セラピー」メールマガジン)より ~

コメント
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