3学年だより№32(ベガルタ仙台2)
人がどれだけ頑張れるかは、目的の崇高さやら、報酬の大きさではなく、誰かのためになっているという思いを強く持てるかどうかだ。
内田樹先生もこうおっしゃっている。
~ 人間が努力をするのは、それが「自分のため」だからではありません。「他の人のため」に働くときです。ぎりぎりに追い詰められたときに、それが自分の利益だけにかかわることなら、人間はわりとあっさり努力を放棄してしまいます。「私が努力を放棄しても、困るのは私だけだ」からです。でも、もし自分が努力を止めてしまったら、それで誰かが深く苦しみ、傷つくことになると思ったら、人間は簡単には努力を止められない。自分のために戦う人間は弱く、守るものがいる人間は強い。これは経験的にはきわめて蓋然性の高い命題です。「オレがここで死んでも困るのはオレだけだ」と思う人間と、「《彼ら》のためにも、オレはこんなところで死ぬわけにはゆかない」と思う人間では、ぎりぎりの局面でのふんばり方がまるで違う。(「WEB内田樹研究室」) ~
そういう「誰か」を想定できることは、ほんとうに幸せなことだ。
さしあたってみんなは、卒業できたとき、進路が決まったときに「おめでとう」「よかったね」と言ってくれそうな人を頭に描いて、最後の一踏ん張りをしてみたらどうだろう。
あと、自分で自分の支えになるものがあるとしたら、辛かった経験だと思う。
思うようにいかなかったこと、悔しかったこと、我慢せざるを得なかったこと、腹が立ってしょうがなかったこと、むかついて眠れなかったこと、自分が情けなくてどうしようもなかったこと。 後悔やら反省やら怒りやらがいりまじった、いつか見ていろ、この思いをはらしてやるぞという思いは、自分を支える力になる。
思ったような人生が過ごせなくて、暗い時期を過ごした経験は、最後に必ず力になる。
思い出したくないような自分、人に話したくないような思い出は、そっと大事にしておこう。
~ 今、学校の授業の生物の時間で植物の勉強をしてるんです。
そのときに先生が
「菊の花が絶対に咲かない方法を知ってるか?」
と私たちに聞いてきたんです。
みんな「わからない」と言いました。
どんな方法だろ……。
私は先生の答えを聞いた瞬間、思わず「ステキ!!!」と叫んでしまいました (>∀<)
「ずっと光を当て続けることなんだよ」と先生は教えてくれたんです。
暗い時期なくして花は咲かない。
光も影も同じくらい大切にしている菊の花。
わたしもどんな影でも大切にして生きていこうと思います! (ひすいこたろう「名言セラピー」メールマガジン)より ~