最近朝が快調で、7時からの1時間弱で、けっこうハードな添削が三人分片付く。
ただ、朝っぱらから「文学は戦争の対義語」とか「感動するのはよいことか」とかについて論ぜよ、という課題を読んでいると、授業開始前に脳の容量が枯渇してしまう。
ふと通りかかった家庭科の先生が、調理のレポートの添削(?)をしているのが目に入り。カツ丼か玉子丼かの写真がついてて、おおこれなら俺も語れるぞと思ったけど、仕事としてやったらつらいのだろう。
気力をふりしぼって授業4コマ、放課後はバンドレッスンの先生に1時間ほどバンドをみてもらい、そのあとアンコンに出るチームのレッスン。そのままアンコンチームは泊まり。
時間が不規則になる少人数合宿なので、食事はコンビニ買い出し方式をとる。
セブンイレブンまで連れてって、自分の分のノリ弁当(430円)も買った。
ノリ弁だからごはんの上におかかがかけられたノリが覆っている。その中央に明太子がのっている。
これだけで、全てのご飯を食べられてしまうのは言うまでもない。
にもかかわらず、魚フライ、メンチカツ半分、ちくわ天ぷら、唐揚げ、ひじき煮、玉子焼き、漬け物がついてて、いったいこのおかず軍団をどう処理せよというのだろう。
缶ビール1、ワンカップ1をそえて初めて生きる弁当だと思ったが、せんなきことである。
合宿は貴重な休肝日になる。
3学年だより№19(自己紹介)
昨日の放課後、面接指導を担当して感じたことを書きたい。
一番驚いたのは「面接準備シート」の自己紹介欄に名前しか書いてない人が複数いたことだ。
きっとほかにもいると思う。しっかり読んでください。
面接で答える内容は、粗くいって二つ。「自己紹介」と「志望理由」だ。
指定校推薦の内定者には一度話したつもりだが、ほとんど伝わってないなと感じた。
「自己紹介」とは「自分は今まで何をしてきたか」であり、「志望理由」とは「これから何をやりたいか」だ。
これは大学入試の面接ではという話ではなく、いつかみんなも受けるであろう就職試験の面接もまったく同じ原理だ。みんなも2、3年後に必ず読むであろう『面接の達人』という本にこう書いてある。
~ 君は、たった2つのことを覚えるだけでいい。
しかも君が覚えたたった2つのうち1つが本番で言えれば、君はトップで通るだろう。
なんだそんな簡単なことなのか。簡単なことなのだ。真理は常にシンプルなものなのだ。
… 生き残るための面接で言わなければいけない2つのこととは何か。
「自己紹介」と「志望動機」である。(中谷彰宏『面接の達人2013バイブル版』ダイヤモンド社) ~
面接で聞かれるであろう質問のすべては、このどちらかに含まれる。
「あなたの性格は?」「自分の長所と短所は?」「趣味・特技は?」「高校時代一番楽しかったことは?」「得意な教科は?」「不得意科目にはどう対処しましたか?」「高校三年間で得たものは?」「好きなことばは何ですか?」「今まで最も感銘を受けた本は?」「あなた自身の記念日はいつ?」 … 。
もう気づいてると思うが、これらはすべて「今まで何をしてきたのか」つまり「自己紹介」が問われている質問だ。
「大学では何を学びたいですか?」「なぜこの大学を選んだのですか?」「将来の夢は?」「どんな職業につきたいのですか?」「大学ではどんな学生生活を送りたいですか?」「それは何のためですか?」「最近の新聞記事で一番興味をもっているのは何ですか?」「自由に使えるお金が100万円あったら、何に使いますか。」「人生で大切なことは何だと思いますか」 … 。
これらは「これから何をやりたいのか」つまり「志望理由」だ。
昨日の面接指導の最中に、いくつかの問に「わかりません」「覚えてません」と答えた人がいた。
想定されるすべての質問にあらかじめ答えを作っておいて、それを暗記するのは面接対策にはならない。
それでは、想定外の質問を受けたときに答えられなくなってしまう。
「自己紹介」と「志望理由」を徹底的に紙に書いておくことだ。
とくに指定校推薦の人は、その作業に毎日数時間費やしてもおかしくない。
それくらいの準備をしたなら自然と緊張もしなくなる。
人間、緊張のほとんどは、準備不足から生まれるものだ。